マウントアンドブレード2: バナーロードの公式訳を修正するにあたって考えていたことのメモです. まだ作業中ですが, 固有名詞の修正以外にこれ以上大きな変更がなさそうなので公開します. 長いですがこれ以上まとめる気はありません. 私のmodを見てどうしても訳が気に入らない人は検索すればその語を選んだ理由が出てくると思います.
注: 見返してると細かいミスや説明不足が気になって後から修正したり書き足したりすることがあります
under-identified.hatenablog.com
v1.2以降
訳修正方針の詳細について
これを読む人向けてまず断っておきます. よく言われることですが, 「良い訳」はあっても, 一般に「正しい訳」なるものは存在しません. 正しい訳があると考えている人が思い浮かべるものは, 多くの場合「逐語訳」と呼ばれるものと思います. 日本語の辞書でも英和辞書でも, 1つの単語に2つ以上の意味が紹介されている事が多いことは知ってると思います. そして現状のMB2の訳もまた, 逐語訳によって不自然だったりわかりにくい文になったりしている箇所がかなり多いです.
以降の文章は, 個人的メモとか公開用の説明文とかを継ぎ接ぎしてるので文体がおかしい箇所があります. 量が膨大なので人が読みやすいように整備する予定は今のところありません.
v1.24b現在, 公式から提供されている日本語訳文には以下のような傾向がある
- そもそも原文がわかりにくい表現をしているかあるいは書き間違えているので, 翻訳によって本来意図したであろう内容からいっそうかけ離れたものになっていることがある
- 原文でも, 用語が統一されていない箇所・説明が曖昧な箇所・統一されていない表記を放置している箇所が多い
- 辞書的に載っている訳語を選んでいるが, 文脈に合わないので不適当な訳が多い
- ゲーム内での使われ方を見れば問題に気づける誤訳が多い, かつてスカイリムでよく見られたような, 実際のゲーム画面も含め参考資料を一切見ずに文字列だけ見て訳そうとしたらそうなってもおかしくないね, というレベルの妥当でない訳, 例えば「婚約」「衝突」「バタニアの道楽」
- アイテム名や用語や選択肢など短く使い回されることの多い文は特にこのケースが多い
- しかし翻訳した文全体を見ればおかしいと気づきそうな箇所もかなり多いのだが…これは一体どういうことだろうか?
- 訳語が統一されていない. 固有名詞の翻字, 単数形・複数形の扱い, ゲーム用語, いずれも統一されてないことが多く, 他の用語と混乱させる訳すらある
- 特に attribute, skill, trait の混乱が甚だしい
- 「防御力」を意味する用語も3種類くらいに分かれている
- の原文でのわかりにくい表現に配慮してか, 大きく変更している箇所もあるが, そのルールもまた統一されてないのでさらにわかりにくくなっている
私自身は職業として翻訳業をしたことはないが, ゲームのローカライズはテキストがゲーム中のどこに現れるかも確認しなければ適切な訳ができないと考えている. よって書籍やニュース記事の翻訳とはまた違う難しさがあるのだと思うが, 一方で, このような環境の特殊さや原文が推敲・校正されていない問題を差し引いてもおかしな訳が多数ある
- 特定の単語に対して, 不自然だったり矛盾してても頑なに同じ訳語を対応させる, 逆に同一パラグラフ内でさえ訳語がばらばらな場合もある
- 例: 文脈で不自然であっても常に revenue を歳入, lancer を槍兵, troop(s) を中隊, bronze を銅, achievement を功績, town を町, workshopを作業場, gang を徒党集団, garrison を駐屯地, hideを皮革などと訳す, あと「騎乗」って単語もやたら使いたがる. そしてまれによくわからない理由で日和る
- 例: senator という単語が2つ登場するパラグラフで, 1つを「元老院」もう片方を「上院」と訳している
- 例: party がパーティーだったり部隊だったり仲間だったりする, 特に仲間は companion の訳語と混同される
- 正誤を論ずるまでもない, 論外の誤訳がとても多い
- 上記のような文脈情報の有無とは関係ない, 単語レベルの誤解や読み間違えや, 英語の初歩的な構文を理解してないことを疑うミスがとても多く見られる
- 例: 単数形・複数形の誤認が原因と見られる固有名詞の誤記が何箇所もある
- 例: 単純に訳語がおかしい, あるいは造語癖がある
- saddle horse -> 鞍付きの馬 (もちろん付いてない)
- civil war -> 市民戦争 (辞書くらい引いてくれ)
- skullcap -> スカルヘルム (???)
- founded -> 「見つけた」 (もうツッコミすらばからしくなってきた)
- 複数の句や節のつながりと切れ目を理解しておらず, 並びがでたらめになって意味が変わってしまうものが, ゲーム内の解説文や登場人物のセリフに多数ある
- 英語の語順や文の区切りまで訳文に対応させろというのようなナンセンスな制約を言っているのではなく, 並び替えにより完全に意味が変わってしまうような誤りがかなりある.
- つまり, 文法にまだ慣れてない受験生が, 読み取れた単語だけ拾ってつなげて日本語の体裁に見せかけた時に見られる支離滅裂な文や, あるいは英語を解さない人が機械翻訳の出力を確認せずにそのまま提出したような誤訳が多い
- 受験英語のマナーに則して単語や構文を常に決まった表現で訳せとは言っていない. 意味が全くわからない訳や, 原文と比べて完全に意味が変わってしまう訳文が大量にあるのはどう考えてもおかしいと言っている.
- ローカライゼーションは専門の業者に任せたのではなかったのか?
- 単純に日本語の誤字脱字誤変換がかなり多い
- 訳された日本語の文体が統一されていない
- 同じセリフが複数箇所で使いまわされていて仕様上対応が難しい箇所も多いが, 一方で同一文内ですら, 人称が変わったり, 常体敬体の統一すらできていないことがある
- 領主が会話の途中で急に下品な言葉遣いになる
- 決定的な誤りとは言えないが, 日本語の文法や記法が変な箇所がかなり多い
- ステータス数値の表示が, 単語を置き換えただけで日本語的でない記法になっていたり, ずれまくってて見づらい
- ステータス表示に使われる定型の形容詞を「〇〇な」と訳したとかそういう話じゃなく, 普通の文章でもおかしな箇所が多い
- 「てにをは」の使い方がおかしい箇所がそれなりにある
- 記号やカッコ書きを多用していて日本語の文として推敲されていない, このメモのように
- (インターネットで)日常的によく見かける崩れた変則的な文体が目立つ
- 全体的に機械翻訳の出力のような脈絡の無さが見られる
- 急に話口調になる, 逆接の接続詞を乱用する, 意味もなく体言止めを多用する, 読点を多用してカタコトになってるなど作文が苦手な人が書いたみたいな文になっている
- ニュース番組の見出しやアナウンサーの口調を模倣したような崩れた文法・文体を使う, しかしそうする意図が全くわからない.
- ここでいうニュース番組の文法・文体とはこういう傾向の文のこと, 正しい文法として受容すべきという話はここで議論する気はない. どちらにせよ訳文の該当箇所で使用する意味が全くわからない
- 読点の使い方のポリシーがよくわからない (小学生の頃の作文課題や日記でてにをはの後に片っ端から読点を打っていたことを思い出した)
- よく考えずに手癖で訳している. 原文に全くない内容を捏造したり, 原文の内容の大部分が丸ごと欠落している文がある
- 受験英語的な訳文のマナーを守れとかそういうことを言ってるわけではない. 本当に原文には全く存在しないニュアンスに改竄されている.
- 冗長な上に使い回されて手垢の付いた陳腐な言い回しを多用し, 勢い余って原文にないニュアンスまで捏造している
- スキルの説明文の多くは全く内容が異なる. 内容が難しすぎて訳せなかったのだろうか?
- あまりにも変なので, 一部は開発中に差し替えられた英文が反映されていない可能性もある
- 訳文はこれまでに何度か修正されているが, 修正後も変であるか, そもそも何が問題なのか認識してなさそうな修正が多い
- 誤訳を見つけたらフォーラムで報告してください, というスタンスのようだが, そもそも根本的におかしい訳が大量にあり, しかも変更提案に対し全体で整合するよう調整することをしていないように見える
- 誰でも気づくような誤字や単発の誤訳 (「中隊」とかに比べると間違えのひどさも影響範囲もわりとどうでもいい物が多い) を散発的に置き換えているだけで, 根本的な解決にはなっていない.
確認作業が進めば進むほど, 文脈や文法を無視した作文の誤りが多いことがわかる. まるで共起頻度の高い順に単語を選んで置き換えたような無節操さで, 機械翻訳にほぼ丸投げで確認をろくにしていないのではないかという疑念が強まる. もちろん「正しい翻訳」「どの観点から見ても中立的な翻訳」というものは存在しない. 翻訳・ローカライズには時には原作者の文化や言外の意味も反映したり, 文章だけではなくゲーム上に表示される断片的な単語もあるという媒体上の制約も考慮する必要があり, そのため翻訳文には翻訳者がどう解釈するかも内包される. そのため, 自分の見慣れた訳語が使われていないとか, 英和辞書に載ってない単語を使ったとか, そういった理由で誤りと決めつけることはできない. しかしながらM&B2は原文の時点で問題のある言い回しが多いとはいえ, このように文法やゲーム内容の文脈を無視した訳と, 誤字脱字誤変換の多さは, 開発元の意図を反映したものとは到底考えられない. よって,
- 開発元オリジナルの訳に近い文にする努力はしない
- 「修正箇所を最小限にする」などの制約は課さない
- そもそも参考にしようがない
- 上記のように, 開発元の提供する翻訳文は非常に誤りが多く表記も統一されていない
- 開発中の段階でも, 固有名詞の表記など二転三転していてその上修正も徹底されてない
- そもそも英語の原文の校正もちゃんとやってない可能性が高い
- 正式リリース後も時々テキストを変更しているが, その変更も文句を言われた箇所をその場しのぎで変えているだけという印象を受ける, 一貫していない
- 別の consistent なルールをもうけ, それに則した訳文を作る
- 攻略情報を熱心に追わないとクリアできないようなゲームではないと思われるので, 固有名詞も維持する必要はないのではないか?
- NPC はランダム生成される, パラメータも変動の不確実性がある, ので人名で検索する必要が少ない
- TODO: パークは大きく変わるものが多いので少しわかりにくいかもしれない
- そもそも, EA中もいろいろ変更されたし「正式リリース」されてもバグが大量に残っているので今後のアップデートでもいろいろ変更されるだろうから, 現状細かいパラメータの違いとか気にする意味はあまりない, ちょっと探した限りだと日本語で攻略情報に言及してるページはバージョンを明記しておらずアーリーアクセス期の話をしているらしいものも多い.
- 今後開発側も翻訳文を多少は修正するだろうが, 安定版の時点でこの状態では, 残念ながら根本的に改善される可能性は低い, あるいはできてもさらに何年もかかると予想する
- 繰り返しになるが, 英語の原文にもミスが多いことに注意
- v1.1.0 が正式にリリースされたが, 巨大なパッチファイル群の内容は, 案の定大半が未だに放置されていたバグ修正ばかりで日本語訳はほとんど改善されていなかった
- v1.2も同様だった. ベータ版の時点であまりにも情緒不安定な会話文のいくつかは修正されたが, 相変わらず訳の質が根本的に低い, 新出箇所にも初歩的な誤訳が見られる, 過去に訳し終わった箇所はどんなにおかしくても断固として曲げない, などの問題がある. あと意味もなくファイル名を変えないでくれ
- 私のほうから開発元に問題を指摘する気はない ここに書いた問題点の要約だけでも膨大である. これを全て英語にして, 問題のある該当箇所がどこであるかの一覧を開発元へ報告する手間は膨大である. そもそも英文の時点でおかしなものも多いため, その説明から始める必要もある. また, 文脈を無視している訳が非常に多いため単語や文単位での誤りを個別に指摘するだけでは根本的な解決にならないことも多く, その理由付けだけでも膨大な量になる. あまつさえ, テキストデータの管理が極めてずさんである. (v1.2.2bからは少しだけましになったが) XMLのテキストエントリの使いまわし・重複・欠落・あるいはそもそもプログラム側でIDが割り当てられていないテキストがかなり多い. 重複しているものの中には, IDは同じでも訳文が違うというものすらある. 日本語訳の改善にはそれらも解決しなければされない. そこまでの労力を無償で提供したくはない. 訳の修正が一通り終わったら修正ファイルだけ投げつけるくらいのことはするかもしれない.
余談: 上でも名前を出したスカイリムも変な訳が多かったが, (実態は知らないが) ゲーム内での使われ方が全くわからない状態でやったのであればそうなっても仕方ないというような「誤訳」がほとんどだった. つまり文字列の集合だけを切り取って見れば自己完結し, 用語の訳も多くの場面で統一されているなど, 内的矛盾は比較的少ない. 対して M&B2 の訳文は, 英語のテストなら部分点もあげられないようなはるかに初歩的な誤りが多く, パラグラフ単位でも自己矛盾が生じている. と, ここまで書いてから知り合いと話していて, これらはだいたい最近の機械翻訳プログラムがよくやる誤りの傾向とほぼ一致していることに気づいた. 実は全部機械翻訳の出力をそのまま使って, 怒られたところだけその場しのぎで直してるんじゃないだろうな…
凡例・一般的な方針
修正箇所が多いので, 最初に以下のような最も一般化・抽象化した修正ルールを掲載する
- 鉤括弧や句読点など, 日本語固有の約物以外を半角に統一する. 全角スペースは半角スペースに置換する
- フォントも置き換えるのでバニラの日本語文字セット制約 (おそらく常用漢字しか収録してない) は無視し, AJ1 の文字全て使えると想定する
- v1.1.0 から人名用漢字も使えるようになったようだが, 中途半端なので無視
- 見切れたり小さすぎて読めなくなる可能性があるので, テキストはなるべく字数を少なく簡潔にする
- 公式の訳文じたい, 意味もなくまわりくどく冗長な書き方をしている箇所が多いのでこれの修正の意味もある
- いろいろな点で本田勝一の『日本語の作文技術』が参考になっている
- 半世紀以上前に書かれた本だが, 本書で紹介されている悪い例も公式の訳文とそっくりである
- アイテム名などはカタカナに置き換えると長ったらしくなることが多いので殆どの場合は漢語化する (アイテムは変更箇所が多いのであとで纏めてルールを記述している)
ゲーム独自の固有名詞は表記が変でも極力変更しない, それ以外の外来語, 現実にあるものは状況判断で決める表記の変な箇所が思いの外多かったので変更箇所増えそう- 例: Calradia -> ゲーム中の固有名詞なのでカ「ー」ラディアとかにしないように
- 例: Northern Empire -> 北部帝国, 北帝国, 帝国北部等, 公式の訳文自体がブレブレ. (北・西・南) 帝国に統一.
- 例: Eleftheroi -> 公式の表記自体がブレブレその2, 中世ギリシャ語だと θ は T音だったらしいのでエレフ「テ」ロイに統一
- 例: Lamellar (armor)/ラメラーアーマー -> , 長いので薄片鎧か, あるいは小札鎧? というか armor を略さないでほしい
- 例: Chain Mail/チェインメイル -> 「鎖鎧」(10年以上前から言われてるが, そもそも英語自体が間違っている, mailにもchainにも鎧という意味はなく, 迷惑メールは防具ではない)
- ゲームの用語はステータス表示等では統一するが, それ以外の一般セリフや説明文では文脈に応じて変えることも許容する
- 兵士名も判読しやすさ, つながりのわかりやすさ, 区別しやすさを重視して一部変える
- 時代がかった訳文もいいと思うが, 読みにくい文にはすべきではない
- 「伝書使」とか「難船荒らし」とか「騎行者」とか単語の選び方が百年くらい前の海外古典文学の翻訳みたいでかなり古臭く感じる箇所が散見される
- これらの語の持つ「古臭さ」がマウントアンドブレードの雰囲気に合ってるとも思っていない
- どこで見たかは忘れたが, 「いいローカライズとは翻訳されたゲームを遊んでると感じさせないようにすること」という話を見たのでそういう方針を大切にしたい
- 中世史をフィーチャーしたゲームなので, 現実の歴史用語との対応にも注意すべきだが, あくまで架空の世界の話であることも忘れないようにする
- EA時期のプレスリリースや Digital Companion なんかも確認するが, あまり絶対視しない
- ゲーム単体で完結しているべき, プレイヤーに「予習」を課すべきでないと考える
- そもそも開発中の話なので変更されている可能性もある (実際している箇所も多い)
- XMLファイルのコメント芸も同様で, いつ頃, どの程度設定が固まった時期のものなのか判然としない, というか矛盾してる記述もある
- 言語ファイルとVM設定ファイル以外は変更しない
- 他のmodとの互換性のため. たとえばローカライゼーションIDを上書きすればID使いまわしを回避してもっと自由にできるが, そのぶん mod との互換性の観点で不自由になる
- なくても動作するが, あるとより便利になるような機能を提供するのはありか?
- VM設定ファイルはフォントの大きさ調整や設定ミスの修正のために必要になることがある. 今のところこの辺をいじってるmodは少ないので競合はほぼないと思うが, 将来的にはわからない.
固有名詞の記法
バニラ本体ではあまり問題にならないが, mod では歴史上の人物や英語以外の固有名詞が出てくるものが少なくないので, 将来の拡張性を視野に入れて追記する
- カナ表記をするときは, それがよほど重要な意味を持たない限り記号や空白を用いてタギングをしない
- 単なる音読記号程度の情報しか与えないのであれば使わない
- 理由: たくさんある
- 読み方を与えているだけなのでやる必要を感じない, 以下の例は省いても違和感がない
- アラビア語の冠詞の区切りとか複合名詞のある言語のこととかいろいろな可能性を考えてたら悩むのがばかばかしくなってきた
- 中黒にしろ二重ハイフンにしろ, 記号にあまりにも多くの意味を与えすぎている, 甘えている
- 後述するような人名表記の区切りや, 並列の中黒といった混乱しやすい用法を同時に併用しすぎるべきではない
- カナ表記で混乱が生じるならそれはカナ表記すべきではないということ
- アイテム名や兵種名で極力字数を削りたい
- そもそもバニラの範囲では必須になる場面がほぼないし, そうならないよう訳し方を努力するものではないか
- 「テフをオフチョベットしてオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットを作りそして発酵させたリットにアブシィトを加えて混ぜる」みたいにならないよう気をつける
- 仮に「バッタニア・フィアン」とか「アセライ・ファリス (人名かと思ったぞ)」「シスターフッド・フォロワー」とか訳したとして, それは翻訳によって何を伝えようとしてそうしたのか?何か考えていたのか?
- NPC名称は他のゲームでも再生怪人めいてバリエーションが多いことがよくあるので
手抜きしたくなりそうな難しい問題ではある. 例えば「ドラウグル・デス・ロード」と「ドラウグル・デス・オーバーロード」とかがあるが, ここでの手抜きを正当化する理由にはならないので全て修正の対象となる.
- 例外は2つ
- 単なる翻字に終始する時
- 地名や人名といった狭義の固有名詞の表記
- de, von, Khan など称号の意味を持って使われる単語は二重ハイフンでつなげる, 変換するのがめんどくさいのでここでは等号で代用している
- 例: Urkuhn Khan -> ウルクーン=ハン
- 原語でもスペルが癒着してるやつはそのまま
- 例: d’Anjou -> ダンジュ―, O’Brian -> オブライアン, Al-Iskandariyya -> アルイスカンダリーヤ
- TODO: 二重ハイフンと中黒の使い分けは必要か?
- ただし称号が名前の一部として使われることもよくあるので厳密にすることはできない (「フォン・ノイマン」とか)
- 日本の戸籍制度じゃないので姓と名の区別はさほど重要でないとも思う, 中世期でははっきりしてないことが多い
- イニシャルで略されてるものはなるべく略さず訳す
- TODO: 二重ハイフンは通常のIMEでは変換で出せない事が多い, かつMB2の文字入力では代用できそうな等号が半角全角ともになぜか禁止されているのでユーザーが入力するのが難しい
翻字のルール
沼. 英語表記を母語や現地語に直すか当時風に直すかも含めて沼. そもそも「母語」や「現地語」って発想が沼.
(ヒストリカルな)外来語の用語・固有名詞表記について
- ゲーム外であっても, 現在よく見かけるカナ表記は統一されていないことがよくある
- バニラは表記の正確さ以外の箇所で致命的におかしいものが多いのでこういう問題を気にせず修正すればよかったが, やたらと表記にこだわっている (でも誤りが多かったり中途半端だったりする) mod がけっこう多いので, 包括的なルールを考える必要が出てきた
各言語ではありふれた一般名詞に過ぎないのに特別な意味を託しすぎではないだろうか
- 原則単数形にする
- 名称の多くは「(勢力名)の(兵種)」という形式になるので, 勢力名や集団を意図して使われてる場合は複数形を許容する
- modではなぜかラテン語だけ複数形に統一している人が多い
- ラテン語やギリシャ語は, 基本的に古典「風」にする
- スタルジア関連は設定上北欧またはスラヴ系言語がごちゃまぜになっている
- バッタニア関連はmodによってウェールズ風だったりスコットランド風だったりアイルランド風だったりそれらのちゃんぽんだったりする
- まじで悩むからちゃんぽんだけはやめて…
- クーザイト関連も複数の言語がある
- ヴランディア
- 地域や時代まで特定しているヒストリカルなmodならそれを尊重する
- 例えば Eagle Rising は本編より前の古代という設定で, 各勢力も古代の地中海世界を意識したものになっている.
- 具体例
- Archon
- 「アルコン」と表記されることが多いため変えなかったが, 古典式なら「アルコーン」になるし中世式なら「アルホーン」になる. Noble Titles Plus の私の設定では字面から Exarch (エクサルホス) との繋がりが連想できるようにしたかったので「アルホン」という折衷表記にしている.
- Ballistarius
- Banner Knight
- Chevallier-banneret あるいは Knight Banneret のことだと思う. バニラではバネレットと書いた. たぶんみんな意味がわからんと思うので意訳も付けた. 意訳は「旗本」にしようが迷ったが時代劇くさくなりそうで却下した.
- Bucellarii
- Cataphract
- Darkhan
- バニラでは「ク」ーザイトにしたので「ダルカン」にした. テュルク系原語で広く使われてるので表記のバリエーションが多い「ダルハン」「タルカン」とかでも間違えではなさそう. 「ダーハン」は変.
- Druzhinnik
- Equite
- Equites の英語風の書き方だろうか?単数形に直して「エクエス」にした. なお複数形なら「エクイテース」になる. 決して「エキテ」や「エキューテ」ではない.
- Khan
- ハン. Khuzaitをクーザイトとしているので一貫してないが「ハン」は日本人もよく知ってる表記なのでこっちは変えずに残した
- khesig
- Otrok
- 「オトロク」あるいは「アトローク」バニラではなぜか「オトロキ」という複数形風の表記に改変されている. そんな細かい改変ができるのになぜ他の大量の誤記を放置したのか? どっちにしろ馴染みのない語だと思うので使わずに訳した.
- Menavliaton
- Qanqli
- Rhomphaia
- Torguud
- 「トルグート」にした. モンゴル語だと思うが…
- Tribunes of the Plebs
- 英語化している. バニラでは一箇所でしか使われてないが「トリブーヌス゠プレビス」となる。
- Sagittarius (Sagittarii)
- 「サギッターリウス (サギッターリイー)」とした. バニラではパークスキル名で登場する. 人間ではなくスキルなのでここでは「射手座」とした (なんだよ弓兵座って…). この語が使われているmodはラテン語表記にこだわってる事が多いので, よく使われる「サジタリウス」より厳密な表記にしている. よく見かける「サジタリウス」は教会式ならばおかしくはないが, これを採用するならブケラリイを「ブチェラリウス」とかにしないと変だろう.
- Varangian
- Varyag
- 「ヴァリャーク」
- Vigla
- 古典ギリシャ風に「ビグラ」, たいていは文脈に合わせて「ビグラ軍団(兵)」と書いている. バニラでは作中で設定が一切言及されてないのにこういう固有名詞が出てくるので違和感がある.
- これも古典風にするか中世以降風にするか悩ましい
- Hastati, Principes, Triarii
- 全て単数形に直して「ハスタートゥス」「プリンケプス」「トリアーリウス」とした.
- Archon
ゲーム用語
ゲームシステムの説明でも使われる頻出単語はできる限り統一し, なおかつ他の訳語と重複しないように注意する
- 例: 公式役では Headman, Emir, Chieften を全て「首長」と訳してしまっている
できればなるべく平易な単語を選ぶ
Mount(s)/乗騎 -> そのまま (馬以外の動物もいるので単なる「馬」は良くない)
- 動詞の Mount, Dismount は「騎乗」「下馬」
Troop(s)/中隊, 部隊 -> 兵士, X人, 部隊 (個別の兵士や, その人数, あるいはその集合を意味することが圧倒的に多く, 編制単位の中隊の意味を持ってることはまずないので, 「中隊」という単語は一切排除する)
- Troop Types/中隊タイプ -> 兵種
- ごくまれに, unitと表現していることもある. 間違えと断言はできないがunitだと編制単位なのか個人なのか紛らわしいのでちゃんと原文から校正してほしい (あと公式訳はこっちは中隊って訳さないのか)
Mounted Troops -> 騎乗兵 (個別の兵種名ではなく, 百科事典の分類名), 歩兵, 乗馬兵
- ID使いまわしが多いので実現困難?
Kingdom/王国 -> 国家 (百科事典などの項目. 国号はそれぞれ違うため)
Clan/クラン
- 他の場面での使用は避けるべきだが, アイルランド語由来の単語なので Battainan Clan Warrior はクランと訳したい
Army/軍隊
Party/部隊, 仲間, パーティー -> 部隊
Prisoner/囚人 -> 捕虜, 囚人 (ほとんどは戦争捕虜なので主に「捕虜」を使う, 討伐した盗賊なら囚人と言えなくもないが…)
Party Size/部隊サイズ -> 部隊規模上限 (ほとんどは現在のサイズではなく上限に言及している)
- Prisoner Size -> 捕虜数上限 (同上)
Hero/英雄 -> ヒーロー (一般名詞は英雄のまま, システムメッセージでプレイヤーキャラや領主・仲間NPCに言及するときに「ヒーロー」)
Companion/仲間 (これも一般名詞と区別するためにコンパニオンにしたいが, かえってわかりにくいか?)
Influence/影響力 (「影響力」は抽象的・多義的でいろいろな場面で使われうるから「発言力」のほうがいいような気もするが, アイコンが i なのでこれで)
Cohesion/結束力
Gold, Denar, Silver/ゴールド, 金, デナール, 銀 -> 金貨アイコンを使う
- 作中の百科事典の項目でゴールドとデナールの違いに言及しているが, それ以外の箇所では原文の時点で全く統一されていない
- ゲーム上は異なる単位が使われたりしないので, 全て金貨アイコンで表現する
- なぜかアイコンの表示がバグる箇所があるので, ところどころ「デナール」表記で代用する
- v1.2から思い出したように会話文の金額の後に「デナール」を付け足し始めたが, 中途半端で徹底されていない. 逆に見づらいので全て消す
- ただしこれは英文の時点でいい加減なので翻訳者が悪いとは限らない
Ruler, Leader, Lord, Monarch, Vassals … -> 原文の曖昧さの問題, 色んな意味で使われ表示箇所ごとにも統一されておらず, それゆえ訳語もめちゃくちゃになっている
- Kingdom Leader/Ruler は「君主」とする (そして Kingdom ごとに King, Emperor といった個別の称号がある)
- Clan Leader または Vassals は Lord に統一し, 「領主」と訳す (領地はクランごとに所持しているため), 君主は領主でもある, 領地を持ってなくてもクランが臣従していれば領主呼びになる
- それ以外のクラン所属 NPC は Lady, Nobleman/貴族 とする, 領主は貴族でもある
- NPC の会話文の Lord は敬称なのでその限りではない.
- TODO: 内部IDの使いまわしか, 王国の Leader もクランの Leader も同じテキストが与えられてる?
- Policy では 「国の支配者(=君主, 王)の属するクラン」と「国に所属するクランのリーダー」の違いが重要な効果が多いが, 原文の時点でわかりにくいものが多い
- 部隊の Leader もある
Keep/要塞 (ちょっと違和感があるが…)
Fief/封土, 領土 -> 領地
Town/町 -> 都市
- ゲーム中の描写 (かなり規模があり, 城壁に囲まれている) 的に, 「町」は変ではないか, せめて「街」と書くべきではないか
- 「町人」は江戸時代みたいなのでやめたほうがいい
- 初代からずっとtownという単語を使っているが, イギリス英語的表現にこだわっているのだろうか?
- 時々, city とか urban という単語が使われる. 日和ってる.
Settlement/集落 (城も都市も含むので集落ってのは違和感があるが…)
Bound Villages/従属村, 関係する村 -> 周辺の村 (関係する村は意味不明瞭, ゲーム上は支配勢力がまとめられているが従属というと少し違う, 城か都市にしか定義されてないので「周辺の」で問題ないと思う)
Workshop/作業場 -> 工房
- Shops in Settlement/集落の店 -> 集落の工房 (ここでは Workshop の一覧を意味している)
Governer/政治家, 統治者 -> 統治者に統一
Dugeon/地下牢 -> 地下牢, 牢獄 (基本「地下牢」だがたまに不自然になる文があるので「牢獄」も許容)
Gang/徒党集団 -> 無法集団 (法を守らず, 統治者に対して反抗的なグループと説明されている)
- Gang Leader -> 無法集団の頭目
Relationship/関係性 -> 好感(度), 関係
- システムメッセージは常に「好感+X」と表記し, それ以外でもなるべく「好感(度)」にする, 文が不自然になるときは「関係(が改善/悪化)」という表現も許容
Hearth/暖炉 (世帯) -> 暖炉の数 (公式訳は時としてそういう弱さを見せる)
- TODO: hearth production, hearth growth, hearth increase は何が違うのか
- スキル説明では人口(増加?成長?減少?)と表現する
Garrison/駐屯地 -> 守備隊
Mitilita/民兵 -> 市民兵(団) (民兵だと現代のゲリラみたいなイメージなので市民の自警団のイメージが伝わるようにしたい, 一方で村に「市」民兵だと変に見えるかもしれないが日本語の限界なので仕方ない)
- 兵種名はそのまま民兵で
Plain/平原 -> 平地 (平原と草原の違いがわかりにくい)
Alley/路地, 路地裏, 裏通り, など -> 裏路地に統一
- backstreetとか類義語も多いが, ゲーム用語として使われるものは「裏路地」で統一する
- streetまで路地って訳すのは手癖がすぎないか?
- 原文の時点でalley の reader とか ruler とか相変わらず用語が統一されていないので「支配者」で統一する
ステータス・スキル関連
- インベントリのステータス表示でコロンが全角だったり半角だったりスペースがあったりなかったりでアラインがぐちゃぐちゃになっているのを整理する
- attribute/特質 -> 特質で統一 (たまに特性とかになってる)
- skill -> スキル, 技能 (片手用武器とか騎乗とか邪心ちゃんとか)
- trait -> 気質 (特性とか特質とかかなり統一されてない)
- trait/特性, 特質, その他色々 -> ゲーム用語なのに複数の意味で使われている. 性格のパラメータなら「気質」
- Control -> 制御力 (最初操作力にしたが, 馬とかの Manuevability と紛らわしそうなので戻す)
- Roguery/邪心 -> 悪行 (悪行, もわかりにくいかもしれないが, 邪心を育てるって何よ)
- Steward/家令 -> 宰領 (役職ではなく動作・行為を意味するものにする, そもそもスキル内容的に執事ではない)
- Perk/恩恵 -> パーク(スキル) (変に訳さないほうがいいと思う)
- Maneuverability -> 操作性 そのまま
- Handling/操作性
- Manuever/機動性 -> 操作性 (機動性じゃ分かりづらい, と思ったけど Handlingとかぶるので変えない)
- Swing/Thrust Speed -> 振り/突き速度
- Thrust と Piercing が紛らわしい. Thrust は攻撃動作で, Pierce はダメージの属性
- Charge/突撃, 衝突
- 命令の項目を「衝突」にするのは論外として, 乗騎がぶつかったときのダメージとランスチャージのダメージを区別したほうがよい
- Courh Lance/槍の留め具 -> ランスチャージ (「槍の留具」はわかりにくい)
- Charge Damage は乗騎の衝突ダメージのはずなので区別して「衝突ダメージ」 (だがこのゲームの説明文のいい加減さから, 実は同じということもありえるので確認手段が必要)
- braceble/突撃抵抗あり -> 槍衾 (言ってることはわかるが, ヘルプの意味をなしていない)
- Armor -> 防御力 (現れる箇所によって訳語がバラバラだがこれで統一して問題ないと思われる)
- Healing Rate/回復率 -> 治癒率 (いわゆる自然回復の量, 当初は負傷回復率としていたが, 倒されたNPCを負傷判定にするかどうかの確率と紛らわしい気がしてきたので)
- 一箇所だけ前作の first-aid みたいなパークスキルがあるのでそこには治癒率という単語は使わない
- villege recovery rate は何?
- Ignore XX Armor/装甲無視 -> 鎧貫通+XX (大まかな意図はわかるだろうし作中で厳密な定義が明言されてないので一旦これで)
- 耐性貫通もある.
- Ranged/遠隔, 飛び道具, 遠距離 -> 投射
- Projectile Speed, Missile Speed/飛来物の速さ, 飛び道具のスピード -> 弾速 (たぶんどっちも同じ?)
- Party Speed/部隊の速度 -> (部隊の)行軍速度 (NPC 単体の移動速度との区別)
- Moving Speed/移動速度 はNPCの移動速度 (たぶん) なので区別する. 原文でも時々混同しているように見えるが…
- travel speed も行軍速度? 一箇所意味不明な文がある
- アイテムの種類はより抽象的に
- Horse Harness/馬の引き具 -> 馬具 (なぜわざわざ回りくどい表現に? ラクダやラバもいるが逆にわかりにくくなる表現しか思いつかないので馬具でいいだろう)
- Cape/ケープ ->
肩掛け肩の防具 (アイテム名ではなく種類, 布も金属製もあるため)
戦闘関連の用語ははっきり説明されていないものが多い
- your -> NPCのスキル欄も your … になっているので適当に直す
- under command, you are leading, your … -> 原文が曖昧な上に数が多い, 同じ編隊ならいいのか編隊の指揮官でないと有効でないのか, あるいは編隊ではなく部隊なのかよくわからない, 後から置換しやすいように一旦は逐語的に訳しておく
- your troop -> 部下の兵士
- stagger -> よろめき (ゲーム内で説明されてない要素? stun と同じ?)
- stun -> 怯み? シールドバッシュの時の怯み動作. stagger と違うの?
- knock down/ノックダウン -> 転倒?
- ID: aAaZr39k, ノックダウン耐性ってどっかで説明あったか?
- knock out ではないことに注意
- Knock Back Resistance -> ノックバック抵抗, (のけぞり抵抗のほうがいい?)
- dismount resistance -> 落馬抵抗
- Shield Bash -> シールドバッシュ (他のゲームでもよく出てくる用語なのでこれでいいだろう)
- Orders -> 部隊命令 (コマンドがいい? 「命令コマンド」は武士の侍なのでやめよう)
- Chamber Blocked!/部屋が封鎖されている! -> チャンバーブロック! (似たような誤訳を他のゲームでも見た)
- bombardment/砲撃, 爆撃 (キャンペーンマップ上での攻城戦の話だと思うが作中で説明あったか? campaign siege という表現もある)
- siege, besiege 攻城戦の攻撃防御どちらかはっきりしない表現が多い
通達される作戦・命令の訳文も誤解を招く文が多いので修正する (そもそもAIの采配がめちゃくちゃなのであまり意味がないが)
skirmish/小戦をする, 散兵線を形成する, などいろいろ -> 散兵線を形成? 小競り合い?
自動戦闘のポップアップ
major, large, medium, severe などいろいろありどの程度か全くわからない
severe 深刻に minor 少し medium major かなり large 大きく
パークスキル・政策名
- パークはほとんどの場合二者択一なのでできれば対になるような名称にする
- 目に付く機会が少ないが (あるいはだからか), ここも変な訳が多い
- 例: Torsion Engine/ねじり攻城兵器 -> 弾性機構 (巻き上げ機構でもいいかもしれない, いずれにせよ自分で訳して変だと思わなかったのか)
- 政策は機械翻訳みたいな名称にせず, 現実の政策名や歴史用語を意識していると考えて変更する
- 例: Royal Guard/近衛兵 -> 中央軍の創設 (帝国の軍制がディオクレティアヌス時代からビザンツのタグマ制あたりを意識した設定なので近衛軍団=中央軍でいいだろう)
- 政策はログメッセージの形式にも注意
- wait -> 待機
- rest -> そんなコマンドはない. wait のことだと思う
- v1.1.0 から XP が全部 experience に統一されたが訳語は XP を維持する
- goerven は統治, own は所有 (領有) だと思うが contorl は何
- crime rate -> 指名手配ランク?
- battle morale -> 戦闘時のみに適用されるという意味?
- Owner -> 所有者
- owned by X ruler とか Imperial-owned とかいう文言が何度か出てくる. 所有するのはクランだから国に属する集落だと混乱を招きそう, というかrulerが何を意味しているのか曖昧で俺も確信が持てない.
アイテムと鍛冶パーツの命名則
ルールを書くだけでもとても長い
アイテム名, 及び鍛冶のパーツ名は修飾語句が過剰でどこにかかってるのかわかりにくい物が多い. 現物を参考に規則性を見出して修正する
規則性のあるものから順に紹介
- M&Bのゲームの雰囲気を尊重してフィクショナルな名称はなるべく使わない
- ただし原文の時点でちょくちょく不正確な名称がでてくるのでどこまで守るべきか難しい
- 原文の修飾語句の順番がややこしく, 訳語もしばしば散らかっているため, 語順をなるべく統一する
- 文字数が多くなりがちなので, 短縮のため用語をなるべく漢語化する. (訳語は三浦權利『図説西洋甲冑武器事典』で使われているものを主に採用している)
- 例: Lamellar/ラメラーアーマー -> 薄片鎧 (原文の時点 lamellar とか雑に略していることが多い)
- 例: Mail/メイル, 鎧 -> (鎖)鎧 (ていうかmailに鎧という意味はない)
- Heavy とか Luxury とかはアイテム同士を比較すると別のアイテムのヴァリアントを意味していることが多いが, 名称の先頭に来ないことも多い. 公式訳は語順を考慮してない (というか思いつきでつなぎ合わせてる場合が多い) ので不自然になることが多い,
- 特に顕著な例, これはうまく訳せなくても仕方ない…
- Ridged Decorated Bronze Cap with Cheek Guards/装飾されたうね模様のチークガード付き銅の帽子 -> 装飾された青銅の頬当てのある峰付きカスク
- ridged も with … も Cap にかかっている.
- Decorated や Bronze は汎用的な modfiier なのでなるべく先頭に持ってくる
- これはあまり一般性がない. 例えば「青銅の布付きの兜」はちょっと変
- 畝模様はない. ridged は兜の正中線の軸を指している. Cap は帽子ではなく半球形の兜. しかし Skullcap と区別するいい用語がないのでフランス語の Casque から「カスク」にした. チークガードは「頬当て」でいいだろうが, 「頬当て付き峰付き」は良くないので少し変える
- 名前が長いものは名称が省略されることがあり, 訳語の混乱の一因になっている. 場当たりな略語はなるべく避ける.
- 特に顕著な例, これはうまく訳せなくても仕方ない…
- 「XX用の」「YY製の」といった冗長な表現はなるべく減らす
- 兵種名や作中の地名がつくもので, 表記が統一されていないものもなるべく統一する
- 例によって『日本語の作文技術』の第3章を参考に修飾語句を整備する
- 一方で, アイテムの名称は一覧表示されるということを考慮して, アイテムごとに語順を変えすぎず, ある程度固定したほうがいいと考える
- 語順はなるべく {品質修飾語}{地名修飾語}{属人的修飾語}{補助パーツ}{素材修飾語}{基幹名} にする
- 『作文技術』の原則で言えば, 地名修飾語が先頭に来るべきだが, 以下のような理由でこれに統一する
- アイテム名にさらにランダムで品質修飾語が付くことがあるため (「親和度の強弱による支配関係配置転換」ルールの応用)
- 修飾語が過剰なので並列しすぎないように離す
- 「節を先に, 句を後に」のルールの応用
- しかし, 本体名をどこで区切るべきかは3Dモデルを確認して決めるしかない
- 地名がどこにかかってるかも場合による 例: Battaian Noble Armor, Sturgian Cavarly Sword
- 例えば Heavy はステータスだけ違うものとモデルも変わってるものがある. ヴァリアントか完全に別のものなのかわかりにくい.
- むしろ, 公式訳はゲーム内での使われ方を見れば問題に気付くミスがとても多いので, 公式訳より訳の品質を向上させる重要な要素ではないか
- 『作文技術』の原則で言えば, 地名修飾語が先頭に来るべきだが, 以下のような理由でこれに統一する
- 品質修飾語とするのは以下
- Blunt, Sparring, Reinforced
- 重量や寸法に関するもの: Heavy, Light, Long, Short…
- 外見に関するもの: Lordly, Decorated, Ornate, Simple…
- これらは登場頻度が高い. それ以外は基幹名称の一部と考える
- 地名は各勢力に対応したもの
- Imperial, Northern, Western, Southern, Eastern, Desert, Steppe, Nord, Highland…
- 属人は人に関するもの.
- Noble, Cavarly, Nomad, …
- 「補助パーツ」は防具によく見られる, A with B, A over B といった表現. これが一番厄介だった
- 鍛冶パーツは特にややこしいのでなるべく {練習用, 訓練用, なまくら}{地名}の{元の武器名}の{他のどれでもない修飾語句}{素材名}{パーツ名} の語順にする
- どこまでが武器名か, パーツ名かも解釈の分かれる余地があるが…
- さらに品質に応じて接頭語がつくことにも注意する
- XX over YY -> 防具の訳名が曖昧になる大きな原因の1つ. かなり意味が広く, 曖昧.
- 例: Infantryman Mail over Stripped Leather/革の細片下地の歩兵の鎖帷子 -> 歩兵の革垂れ付きの鎖鎧 (腰みのみたいに垂れ下がってるやつ)
- 例: Leather Tabard over Mail/鎖帷子と革製タバード -> 革のタバードを重ねた鎖鎧 (被せた, でもいいかもしれない. とにかく over 以降の部分を主語にしたほうがすっきりする)
- 例: XX Over Gambeson/Padding -> 鎧下のある, 中綿入りの (「XX仕込み」だと冗長なので)
- 例: Nasalhelm over Mail -> 鎖付きの鼻当て兜 (3Dモデル的には内側にはないことも多い, 単に見えないから省略してるだけかもしれないが, この場合の over は兜部分の下に垂れ下がってるというニュアンス?)
- 修飾過剰なときは「の」を付けるか付けないかに頼るしかないかもしれん
- よく現れる汎用修飾語句
- ランダムにつく modifier が厄介, どうしてもどこかでたどたどしい日本語になる組み合わせが発生してしまう
- Waxed/蝋を塗った -> 「蝋塗りの」 (ランダムで装備名につく接頭語. 繋がりがおかしくならないようにするため)
- Mastercrafted/名工の手による -> 名匠の
- Royal/王家の -> 高貴な, 気品ある
- Lordly/威厳ある -> そのまま統一
- Modifier にもアイテム名にも付いてるので Lordly Lordly な装備品が発生しうるが, これはどうしようもない (https://www.reddit.com/r/mountandblade/comments/ztgqn4/ah_yes_lordly_lordly_steel_cap/, https://www.reddit.com/r/Bannerlord/comments/zbggy2/lordly_lordly_steel_cap/)
- Bronze/銅製 -> 青銅 (なんで?)
- そもそも, 多くの防具に Bronze とついているが主素材が青銅とは思えない. どういう意図なのか
- Fine Steal/良質鋼の -> 良鋼の (「りょうこう」でも「よいはがね」でも好きに読んで下さい)
- Fine Leather/本革の -> 良革の (同上, 少なくとも中世でポリウレタン製でないことを売りにすることはない)
- Ornate/装飾のある, 華美な, 豪華な -> 壮麗な (他は Luxury や Decorated と被るのでこの語に統一する)
- Rough Leather(Hide)/粗末な皮革の -> 粗い革(皮)の (品質が粗末という意味ではなさそうなことも多い)
- Broad/幅広の -> 広刃の (ただし, Broadsword は「幅広剣」 刃物じゃない場合は文脈に応じて変える)
- Redwood/セコイアの -> 赤松の (セコイアでも誤りではなさそうだがなんか語呂が悪い, 強そうじゃない)
- Ash/灰の, トネリコの -> トネリコの (「灰」は見た目的におかしい, 本作はソウルシリーズではないので異名とも考えられない)
- Oak/オーク材の -> 樫の (これだけ材をつける必要なし)
- Wooden/木製の -> 木の (盾に付くことが多く, 金属部品の補強がないことを強調しているニュアンスだと思う, しかしいい表現が思い浮かばない)
- Visored/バイザー付き -> 面付き (ヴランディアの上位兵士の兜)
- with Facemask -> 仮面付き (クーザイトの上位兵士のキプチャク風兜)
- with Faceguard -> 顔当て付き (3Dモデルを見るというほど面積がない)
- Open/開いた, 顔の見える -> 開け放した (Open と Close はほぼ首周りを留めているかどうかを表している, そうでないものはそのまま)
- Close/クロース -> 閉じた
- Chain -> 鎖の, 鎖(鎧)
- Steppe/草原地帯の -> 草原の
- Striped/縞模様の -> だいたいは縞模様ではなく, 細長い革や板を連ねた防具. 見た目に応じて訳し分けるしかない
- Thick/厚手の -> 重厚な
- Warlord/軍長の -> 武将の (軍長? 将軍にしようと思ったが一般兵もけっこう装備しているやつが多いので)
- Stitched Leather/縫合された革の -> 革を縫い合わせた
- Segmented/円錐形の -> 「節目のある」「貼り合わせた」 (なんで円錐形になったのか謎, 兜の場合は一体成形ではなく複数の板をつなぎ合わせたものという意味, 柄の場合は「節目」でよさそう)
- Stripped Leather/革ストラップ, 縞模様の革 -> 革垂れ付きの, 革帯の (いろいろな形状がある. 腰に垂れ下がってるのは, 剣道具の「垂れ」から)
- TODO: 未確認のあるかも
- Mastercrafted
- Padding -> 中綿仕込みの, 中綿入りの
- Padded Cloth/中綿入りの -> これもPaddingと同じでいい?
- Riveted/Studded -> 鋲打ちの/飾りびょう付きの -> 鋲(付き)の (ただの飾りではないと思う. また, 常用漢字縛りがないので漢字表記にする. TODO: リベットとスタッドの区別は必要か?)
- Leather Studded Helm は一括りで「鋲打ち革兜」にしたほうが良さそう
- Ridged -> 鎬のある/鎬付きの (鎬だと日本刀っぽいから変えるかも, 防具は “ridged helm” で一つの語になる )
- Fullered -> 樋のある/樋の入った
- Bound -> 縁取られた, 縛られた (見た目がいろいろなので例外多いかも)
- Wired, Wrapped/巻かれた -> 紐巻きの (これも色々なパターンがある, 見た目の確認が必要)
- Iron Bound -> 箍付きの (箍は漢字じゃないほうがいいか?)
- 鍛冶パーツは特にごちゃごちゃしているのでなるべく簡潔に
- pommel/ポメル -> 柄頭
- guard/ガード -> 鍔
- handle,grip/ハンドル, グリップ -> どちらも柄
- Shaft -> 竿 (ほぼ長柄武器のパーツ)
- Head -> 矛先, 斧頭, などいろいろあるが斬撃系武器は「刃」, 刺突系は「穂先」, 打撃系は「頭」に統一 (刃か穂先かどっちか悩むものもいくつかあるが)
- Wide Fullered/樋のある幅広の -> 太い樋のある (Wide は刃ではなく Fuller にかかっているように見える)
- One/Two handed grip -> 片手(両手)柄
- *-Armed -> 鍔系のパーツにしか付いていないため「XX武装」ではなく鍔の伸びた部分(腕)を意味しているはず.
- Brace -> 補強具 (長柄系の鍛冶パーツ, Bracer とは別物)
- 鍛冶パーツは正直現物を見ないと (見ても) どこにかかってるのか分かりづらいものも多いが, 形容詞のほとんどはパーツのほうにかかってるように見える
以下, アイテムの本体名称
- Crossbow -> クロスボウ,
状況に応じて「弩」どうしても字数が切迫しているような場面のみ 「弩」 - Ascia Axe -> アーシャ (由来がよくわからない)
- Hatchet/両手斧 -> 手斧 (ナタというよりは斧型だったので, なぜ両手斧になったのかは知らない)
- Vest/ベスト -> 胴鎧 (ほとんどの用例ではいわゆるベストではなく袖も着丈も短い防具を意味している)
- Goggled Helm/ゴーグル付き兜 -> 目出し兜 (修正後もあんまりかっこよくない?)
- 兜っぽい見た目でも Cap, Hat と名付けられているものもある
- Kettle Hemlet/ケトルヘルム
- Roundkettle/ラウンドケトル -> 丸(い)ケトルハット
- Kettle と略されているが, ケトルヘルムとケトルハットが両方あって違いがわからない.
- TODO: 修正のせいでかえって名前が被る箇所が現れるかもしれない
- Tunic/チュニック -> チュニック (「肌着」も考えたが下着を連想するかもしれないので)
- Coif/コイフ -> 頭巾
- Laced Coif -> 紐付き頭巾
- Mail Coif -> 鎖頭巾
- Bit Axe/ビットアックス -> ビットアックス (刃の小さい斧のことでいいのか?)
- Bracers -> 腕当て (Bracer と Vambraces の訳語の対応が曖昧になっているので, なるべく統一する. 本来は bracer は甲冑の一部ではなく, 弓を引くときに腕を保護する器具)
- Vambraces -> 腕甲
- Gauntlet -> 篭手
- Pauldron -> 肩甲
- shoulderpad, shoulder guards -> 肩当て
- Spiked Helmet/トゲ付き兜 -> 尖った兜 (間違ってはいないが棘というほど鋭利でないものが多い, あるいはドドリアさんみたいな頭を連想してしまうので)
- Ridged Helm/うね模様の兜 -> 峰(付き)兜 (うね模様はないが, 正中線に盛り上がった補強軸がある)
- Peaked Helmet/つば付き兜 -> 尖った兜, 山なり兜 (野球帽や麦わら帽子みたいな兜ではない. 共通するのは山なりで, 中心に補強の軸が走っている点, Spiked や Ridged と区別するのが難しい)
- Armwraps/肘当て -> 腕巻き
- Mitton/ミトン -> (そのまま)
- Mail Mitton/メイルミトン -> (そのまま)
- Tall Helm/トールヘルム -> 山高兜 (実際はあまり高くない. 帝国人がよくかぶってるコーンみたいなやつはTall Helmではない)
- Baggy Trunks/ぶかぶかのトランクス -> 短いバギーパンツ (サイズの合わない下着一丁の賊や, それを剥ぎ取るプレイヤー, プレゼントされて喜ぶ変態の諸侯が現れてしまうので)
- Baggy Trousers/ぶかぶかのズボン -> バギーパンツ
- Gallogaich Axe/ギャロガイチアックス -> ギャロガイチの斧 (「ギャロウグラス」のインスパイアっぽいけどボツになったのかここでしか使われてない固有名詞)
- Throwing Spear/投てき槍 -> 投擲槍 (もう文字化けを気にしなくても良いため)
- Throwing Axe/投げ斧 -> 投擲斧 (同上)
- Club/こん棒 -> 棍棒 (同上)
- Dates/ナツメヤシ -> デーツ
- トーナメントの優勝賞品によくある, 特別に強い武器の中で明らかに武器の名前じゃないものは「銘」のあるユニークアイテムのようなものとみなして
山括弧二重かぎかっこをつける. 訳すかカナ表記かは気分
- The Scalpel/スカルペル -> 『スカルペル』
- Early Retirement/殿堂入り -> 『退役勧告』 (これだけは本当に意図がわからなかった. どう訳せばいいんだ, いっそ「早寝の剣」とかダサさに振り切った異名にすればよかったのか)
- Sentinel/センチネル -> 『センチネル』
- 旗系はシリーズものなので一目でわかりやすいようにする
- ただし, インベントリのアイコンは名称で統一されていない
- Standard/記章旗 -> 隊旗
- Banner/旗 -> 軍団旗
- Tug/引き綱 -> 旗印 (参考: https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Tug_(banner)&oldid=1105566944) 引き綱って本当に何??
- Jagged Spear/ギザギザの槍 -> 波刃の槍
- Sloven Leather/スローヴェン革 -> ゆったりした革の上着 (Sloven はここにしか出てこない単語で, 固有名詞とも考えにくい, “Jacket” とかが抜けてるんじゃないかと疑っている)
- Cold Weather Dress/寒中のドレス -> 防寒ドレス (なんだ寒中って)
- 馬の名前は現実の品種をもじったり, 異名っぽいものだったりして訳しづらいので気分でやる. 特に変化の大きいものは以下
- Saddle Horse/鞍付きの馬 -> 乗用馬 (鞍はついてない, というか何だこの訳は)
- 馬の名前は品種名か産地を表していると考え, 基本的にカナ表記にする
- 犬とか馬とかの品種名表記をみたら中黒で区切ってたり区切ってなかったり統一されてなかったのでどっちでもいいということで上位原則に従い中黒は付けない
- 地名はXX馬
- Battanian Hobby/バタニアの道楽 -> バッタニアンホビー (Hobby は道楽ではなく馬の種類だと思う)
- Midlands Palfrey/内陸部のパルフリー -> ミッドランドパルフリー
- Sturgian Native/スタルジアの先住民 -> スタルジアンネイティヴ
- Imperial Charger/帝国の軍馬 -> インペリアルチャージャー
- 名前に反して軍用馬でないものがいるので重騎兵用の軍馬に適した品種名と解している
- v1.1.0 で出てこなくなったのでただのミスだったようだ
- Wadar Hotblood/ワダールの激情 -> ワダルの汗血馬
- bloodつながりの翻案
- アラビア語由来のものがいくつかある?
- Khamseen/カムシーン -> 『春の砂嵐』 (高レベルの馬の名前, 品種名というよりは異名っぽかったので)
- Husnphree/フスヌフリ -> フスンフリー
- 意味はわからんがフスン・フルクとスペルが同じなので何か関係があるということで記法を統一する
- v1.10で「フスヌフリのラクダ」という何もかも中途半端な変更がなされた
- Nahasawi/ナハサウィ -> そのまま (Nahasa + wi?)
いろんな種類で出てくるのがただのミスだったらどうしよう…- 仮に複数の種類があるのがミスだったとしても乗用馬・軍用馬はカテゴリで決まるので名前は基本品種名という解釈でも矛盾はしないし統一感があるのでこのままいく
- v1.1で全部いなくなったのでやっぱりミスらしい..
- 主に現実の(俗用含む)歴史用語由来の固有名詞は基本的に音表記する. 漢語訳が普及してそうなのや訳したほうがわかりやすそうなのは漢語化する. 表音は気分でこだわったりこだわらなかったりする
- 外国語由来の武器名は音訳がおかしいもの以外はそのまま
- Javelin ->「ジャ「ヴェ」リンに統一とかめんどいことはしない」
- Falchion/ファルシオン -> そのまま (「フォールチョン」とかに直すのも面倒なので)
- Rhomphaia/ロンパイア -> ロンファイア (p音になるのは古典期までだった気がする)
- Spathion/スパシオン -> スパティオンに統一すべきか?
- Tzikurion/ツクリオン, ジクリオン -> ジクリオンに統一 (τζικουριον? 発音にあまり自信がないが, ネレッツェスと同様変なのは分かる)
- Pernach/ペルナッハ -> ペルナーチ (なんでドイツ風? なお巻き添えなのか汎用人名も一箇所全然違うスペルなのにペルナッハにされていた)
- Shestopyor/シェストピヨール -> シェストピョール (細かい)
- Voulge/ヴージュ -> ヴージュで統一 (Voulgier/ヴォルジェ もヴージュ兵, 古フランス語の発音とかは気にしない)
- Franceska, Franziska/フランシスカ, フランキスカ -> フランキスカに統一 (原文にも表記ゆれがあるが, 同一の形状のアイテムに見える)
- そういえば前作でも sword と Sword, saber と sabre とかあった気がする. いい加減英語を校正してから発売してほしい
- Bill/ビル -> そのまま, 兵種名 Billman/鈎矛兵 は変えるとわかりづらそうなのでそのまま.
- Billhook/ナタ鎌 -> 鎌形ビル (元々鎌みたいな形なので違いがわからん)
- Glaive/グレイヴ -> 長柄刀 (現状クーザイトしか使ってない, 他勢力も使いだしたら再検討)
- Hewing Spear/剣槍 -> 長身槍 (剣槍はおかしい, カナ表記だと長過ぎる)
- Beared Axe -> 髭斧
- Leaf (Shaped) Spear/リーフスピア -> 葉型槍 (ものによっては名前が長くなるため, 他の Leaf と付く武器名も「葉型刃の」のようにする)
- (Kightly) Arming Sword -> 騎士剣 (Kightly Arming Sword という名称もあるが幸いにも単なる Arming Sword はなかったので騎士剣で統一, 短くて馬上で当てづらいとか歩兵も持ってるとかあるがそういう用語なので気にしない)
- Lance/ランス, 槍 -> 馬上槍 (最初「突撃槍」としたが, 突撃できないものが結構多かった)
- Harnesss/引き具 -> ハーネス
- 革帯で構成された防具が多く, 鎧という意味で使われているわけではなさそう
- Flanged Mace/フランジ付きメイス -> フランジメイス (和製英語化)
- WarSword/ウォーソード -> 戦剣 (英語の時点で謎造語. 両手剣ではなく片手剣, 気にしたら負け)
- Two Hander/ツーハンダー -> 両手剣 (そもそもなにこれ…その2)
- Basterd Sword/バスタードソード -> 片手半剣 (別名の hand-and-a-half sword から)
- Greatsword/グレートソード -> 大剣
- Disc Dagger -> 円鍔短剣
- ただし鍛冶パーツとしてのみ存在するので, 「円鍔短剣の鍔」みたいな表現になってしまうときは適宜変更
- ていうかゲーム内で見当たらない, 没アイテム?
- Targe/タージ -> そのまま
- Round Shield/円形盾,ラウンドシールド -> 円盾
- Square, Oval — も方盾, 楕円盾にする.
- Brigandine/ブリガンダイン -> そのまま
- TODO: Brigandine Vest も単にブリガンダインにしたほうがいい?
- Cervelliere/サーブレア -> セルヴェリエ (フランス語寄りの表音)
- Spangenhelm/スパンゲンヘルム -> そのまま
- Nasal Helm/ネイサルヘルム -> 鼻当て兜, 他にも Nasal とつく兜があり, 全て鼻当てXXとする
- Full Helm/フルヘルム -> そのまま
- Plate(d)/プレート -> 「板金の」「板金付きの」 (いわゆる「プレートアーマー」は登場しないので混同されないような訳し方にする)
- Coat Of Plates/板金入りコート -> コートオブプレート (こっちは固有名詞)
- Mail は原文の時点で用法がおかしい箇所が多く, 蛇足だったり省略されてたりするものが多いので訳し方も不規則になる
- Mail Armor/メイルアーマー -> 鎖鎧
- 単に Mail となっているものも多いので鎖鎧か鎖帷子. Over Mail とかなら「鎖仕込み」にする
- Chainmain/チェインメイル -> 鎖鎧 (英語が間違っている例, Mail Armor と区別しているようにも見えない)
- 字数の削減のために「鎖」にする場合もある
- Mail Chauses/鎖帷子のショース -> メイルショース (2単語で一つの名称と考える)
- Mail Hauberk/メイルホーバーク -> ホーバーク (鎖じゃないホーバークってあるの?)
- Hauberk/ホーバーク (たまにウィキペとかで「ハウベルク」って書いてあるけどあれ何だろう?謎.)
- Mail Armor/メイルアーマー -> 鎖鎧
- Gambeson/鎧下 -> そのまま
- Lamellar Armor/ラメラーアーマー -> 薄片鎧 (他の「Lamellar/ラメラー」も「薄片(鎧)」とかにする)
- たまに金属製でない Lamellar がある. その場合は個別に適当に変える ( 例: Cured Leather Lamellar Armor -> 硬化革の小札鎧)
- Scale Armor/スケールアーマー -> 鱗鎧 (他の「Scale/スケール」も同様に「鱗の」とかにする)
- (Half)Barding/(半)全身馬鎧 -> (半)馬鎧
- 例えば Scale Half Barding なら「鱗の半馬鎧」にする
- Ring Armor/リングアーマー -> 円環鎧
- Mirror Armor/鏡面仕上げの鎧, ミラーアーマー -> 鏡面鎧 (胸のあたりに磨き上げた金属の円盤をつけた鎧の総称だが, 現実でもゲーム中でも実物はあんまり鏡っぽくないものが多いのでこれでいいのか悩む)
- Mirrored/鏡面仕上げの -> 鏡面付きの (鏡面仕上げの防具はこのゲームには登場しない, 上記の金属円盤みたいなものをくっつけた衣類が多い)
- Dhruzhinnik/ドルジーナ -> そのまま (ドルジーニクじゃないのとかは説明が面倒なので省略)
- Cataphract/カタフラクト -> そのまま
- ERT なり True Armies of… なりなんなりのツリー変更modはだいたい原語寄りの名前に変更されるので気になるならそっちを入れればいい, ということにした
- Fian/フィアン -> フィアンナ (集合名詞 Fianna に変更し, 兵種名では Fian の別称 Fennid から「フェニッド」を採用する)
- Lancer/槍兵(の) -> 槍騎兵(の)
- Kern/カーン -> そのまま (Khan と紛らわしいので Ceithern とかにしたいが知識のない人はかえって混乱するか?)
- Faris/ファリス -> ファーリス (細かい)
- Harness/ハーネス, 引き具 -> 人間用の防具はもう全部プテルゲスでいい気がする
- 外国語由来の武器名は音訳がおかしいもの以外はそのまま
固有名詞, 兵種名
- アイテム名にも使われる単語や固有名詞が多いので, それらの方針を引き継ぐ
- 翻字の正確さより読みやすさやわかりやすさを重視する
- しばしば出てくるラテン語やギリシャ語由来の用語の表記長くなるので別項に分ける. バニラではそこまで厳密に適用しないことにする.
- 原則として単数形で統一する
- すぐ中黒で区切るのは見づらいので避ける
- 例: アセライ・ファリス -> 人名か?
- EA初期は逆にほぼ「〇〇の」で統一されていたがすぐに今のようなカタコトになった. なぜ?というかそんなに重要な改変か?
兵種名「(勢力名)〇〇」の勢力名は邪魔なので紛らわしい場合以外は削るむしろ接頭語は統一しよう- 百科事典で一覧を見るときに検索しづらい
- フィルタかければ絞れるが, このmod使う人間全員がすでにやり込んでいるとは限らないため
- v1.1.0 で部隊メニューでソート機能が追加されたため
- 公式版のように全部逐語訳 (にすらなってない箇所も多いが) するとアイテム名以上に変になることがあるので逐語訳より識別しやすさを重視した訳を使い分ける
- 正規兵の兵種名はなるべく兵士だとわかるように, 賊系は強さの序列やグループがわかりやすくなるように
- 所属勢力が接頭語でわかるようになったので無理に「兵」とつける必要はない
- Raider/略奪者, 侵略者, 侵入者 -> 襲撃兵, 強襲兵 (賊系にはなるべく「兵」を付けない,
とりあえず困ったら略奪者って名付けてない?) - Hardened Raider/札付き略奪者 -> 熟練強襲兵 (札付きの悪党じゃないんだよ)
- 木こりとか狩人とかは徴兵されたばかりの兵士っぽいニュアンスを感じるのでそのまま?
- Veteran/古参 -> 「歴戦」に変える. 古参はかつての「WB有志訳」でも使われてたが強そうに見えない
- 「古参」は old とか seasoned とかもっと適切な語に対応させたほうが良いと思う (古参親衛隊的な)
- 退役兵という意味で使われてる箇所もあるので注意
- 開発元はローカライズ以前に英語の校正をまずやったほうがいいんでは…
- Archer/弓兵 -> 射手 (全部XX兵は味気ないので, Bowman は弓兵のまま)
- Crossbowman/弩兵, クロスボウ兵 -> 基本的に「クロスボウ」で統一する. どうしても字数が多すぎる場合だけ「弩」を使う
- 傭兵系は全て頭に 「傭兵団」を付ける
- Hired/雇われの -> 「傭兵団の」
- Sword Sister/剣の乙女の —
- Sisterhood も Sword Sister と同じものとして置き換える
- Militia -> {勢力名}民兵のXX (各勢力の, 正規兵とは違うグループとわかりやすくするため)
- Caravan -> {勢力名}隊商のXX (同上)
- Horseman, Rider, Outrider/馬術師, 騎手, 騎行者 -> 乗馬兵または騎手 (原文もあまり厳密に使い分けてないようなので, 文脈に応じて)
- 少なくとも馬術師はおかしい, 騎行者は表現が古臭い
- 賊系は所属と上下関係をわかりやすくする,
- 原語も無法者を意味する単語がいろいろ使われているが, 少なくとも日本人にはその文脈が分かりづらい, 事実公式訳はうまく反映できていないため大きく変える必要がある.
- 前作同様地域によって賊の特色があるということを考慮する
- 元の単語だけで区別しやすくするのは無理なので原文にはない接頭語を付ける
- Looter/略奪者 -> 追い剥ぎ (前作同様最弱兵種なので強そうな名前にしない)
- 勢力名 (Looters) は 「野盗」
- Forest Bandits -> 森賊
- Bushwacker/林賊 -> 森賊
- Freebooter/こそ泥 -> 森賊の強盗
- Forest Bandit/森の盗賊 -> 森賊の略奪者
- Mountain Bandits -> 山賊
- Hillman/山に住むもの -> 山賊
- Brigand/盗賊 -> 山賊の強盗
- Highwayman/追いはぎ -> 山賊の街道強盗
- Steppe Bandits -> 馬賊
- Sea Raider/海の侵略者 -> 海賊のXX
- Desert Bandits -> 砂漠の盗賊
- 作中で全く説明のなく, なじみのない固有名詞は(推定)元ネタを漢語化して補う
- TODO: これはかえって統一感がなくなる? あと mod との接続を考えるとここだけ浮くことがある?
- 軍団やクーザイトのツリーに多い
- 名前が長くなりすぎる場合もあるのでこれはあまりこだわらないほうが良さそう
- Sturgian Otrok/スタルジアのオトロキ -> スタルジアの小姓 (なぜに原文と違い複数形?)
- Menavliation/メナウリアトン -> そのまま (メナウリオンの説明はある)
- Imperial Heavy Cavalry/帝国重騎兵 -> 帝国の重装エクエス (エクイテスとカタフラクトに挟まれて仲間外れだったので逆に固有名詞を使う)
- Vlandian Banner Knight/ヴランディア・バナーナイト -> バネレット帯旗騎士 (推定元ネタ chevalier banneret に由来する)
- Vlandian Vanguard/ヴランディア前衛兵 -> アヴァントギャルド (推定元ネタ avant-garde. 「アヴァンギャルド」だと芸術家なので古い発音風)
- Imperial Legionary/帝国軍団兵 -> 帝国のレギオン兵
- 「軍団」だと裏切られと紛らわしいという懸念もある, というか解散したはずなのになんでまだいるんだよ
- 小規模勢力
- 原文でも兵種名がしばしば略されてるので訳語も少し変えていいだろう
- Skolderbroda/スコルダーブローダ -> 長いので兵種名では「盾の兄弟団のXX」
- 「同胞団」にしないのは brotherhood が別にいることと, ブローダの語感で brother と同じ意味と気づきやすいだろうということから
- Skolder Reruit, Skolder Warrior Broda とかになってるがこの語順の意味は何?
- デンマーク語風の造語?
- コンパニオンの接頭語にもある, 名前が長くならないよう「盾の兄弟の」にする
- (Company of) Golder boar/ゴールデン・ボア -> ゴールデンボア(傭兵団), これも兵種名では「金猪団のXX」に
- いくつかの会話文で Company of the Boar という表現が登場し, 「イノシシの集団」と訳されている. NPCがイノシシとお友達だったとは考えにくいのでこれもゴールデンボアで統一する
- Hidden Hand/見えざる手 -> 接頭語を『「手」の』にする
Hidden Hand だけID使いまわしなので兵種名も勢力名も共有される…- beta 1.1 で兵種ごとクビにされとる…
- Pawn -> 下っ端
- Soldati/兵 -> 兵士 (イタリア語か? なぜ…?)
- Puppeteer/人形使い -> 『手』の傀儡回し
- 裏切られた軍団 -> 「『軍団』の」をつける
- 残り火教団, 森団, ウルフスキンは独特なので括弧で囲む, 強さの序列がわかりやすい名前にする
- Braze/火災 -> 『猛火』 (火を崇拝してるので『火「災」』とは名乗らないと思うので)
- TODO: 勢力名の接頭語がないが, 山括弧でソートされるしいいか…
- Forester -> 「森人の」
- Ghilman/グラーム -> ギルマン
- 英文の時点で変な命名になっている. 勢力名 “Ghilman” は複数形なのでわかるが, 一方で兵種名にも “Ghilman” と単数形の “Ghulam” が両方ある, そして公式日本語では2つの兵種名も勢力名も全て「グラーム」にしたので 兵種名2つと勢力名が重複してしまって意味がわからない
- 英文も訳文も名付け方の意図がわからないので, 別の方法で区別する
- Eleftheroi/エレフテロイ, エレフセロイ -> エレフ「テ」ロイに統一 (単数形は ελευθερος? 中世ギリシャ語だとt音に近いはず)
- これも複数形だが勢力名なので兵士の名前は「エレフテロイのX」になる
- 一部のクエストにのみ登場する Watchman など傭兵系の名前が翻訳リストにないので補う. 全部前作に出てきた傭兵の使いまわし?
固有名詞, 勢力・人物・地名
- 結果として訳する際にはほとんど同じになってしまうが, 勢力や国名のテキストには何種類かある
- 国名の通常名称・短縮名称 (short name)・公的名称 (title)
- 百科事典に左ペーンで表示される「文化名」
- それ以外にも統合されてたり正規化されてないテキストが時々ある
- 英文が同一なテキストには同一なIDを割り当てている事が~~多いため, あまり意味がない. ~~時々ある
ローカライゼーションのバッドプラクティスをほとんどコンプリートしている. それIDの意味ないだろ更新で少しづつ修正されつつある
- 短縮名なら国号を付けずに単に「バッタニア」とか「北帝国」とかにする. titleならそれぞれ「バッタニア上王国」「北カルラディア帝国」にする
- the Battanians とか the Khuzaits とかは辞書的には「X人」になるが, テキスト単体での使われ方を見ると「人」を付けないほうが自然になる場面が多い
- Khuzait/クーザイト
- 本体でも表記が二転三転しているが, 安定版ではクーザイトになったのでこれでいく
- Khanはハンと表記してるのでフーザイトで統一するべきという案も一理あるが, 「フーザイト」だと Hussite みたいだから回避したい
- Aerai/アセライ
- アセライではなく「アセラ」にすべきだと思っているが, 主要勢力の名称を今更変えるのもアレ
- Ghilman/グラーム -> ギルマン (小規模勢力の兵種名との整合のため)
- 原文の時点で変. 本当に意味がわからない
- Lake Rats/湖の鼠族 -> 湖の鼠団 (説明文を見るに民族ではなさそう)
- Principality of Sturgia/スタルジア公国 -> 『スタルジア「大」公国』
- ラガンヴァドがしょっちゅう王子様にされていることにも注意する
- Northern/Western/Southern Empire -> 帝国西部, 南帝国, 北部帝国, などブレブレ -> 『(西南北)帝国』に統一
- しまいには「西武」という誤変換すらある
- Chieften や Emir を首長と訳している箇所が多い. Headman/首長という単語は集落のリーダーを表す用語として予約されているので使うべきでない
- Chieften -> 族長
- Emir -> アミール
- Jarl/首長 -> ヤール (スカイリムのパクリか?)
- 地名
- 音訳表記のゆらぎがとても多い, なるべく統一する
- 調べたらかなり多かったので詳細は別項に記載する
- Geroia/ジェロイア -> 考え中 (前作でも出てきた記憶があるが, 当時もジェロイアだったかゲロイアだったか記憶がない)
- Balgard/バルガード, バルガルド -> バルガルドに統一 (北欧風の名称)
- 音訳表記のゆらぎがとても多い, なるべく統一する
- クラン
- TODO: クラン名についている banu とか dey とかはどうするか
- Karakhergit, Karakhuzait/カラケルギト, カラクーザイト -> 原文の時点で二転三転している. EAの時期に何度か入れ替わったらしいが, 安定版になっても統一されていない. 前者のほうが多いので一旦はカラケルギトを採用する.
- Modでもkarakhuzaitから直してないとこが多い
- Impestores/インペスター -> インペストレス (esを複数形だと思いこんでいる? だとしても文法0点だが)
- Serapides/セラパイド -> セラピデス (いい加減にしてくれ)
- Bani Sarran/バニ・サルラン -> バヌ=サラン (変則的だが前作にも Sarranid Sultanate が出てきたので揃える)
- 「バニ」が「バヌ」になった理由は後述
- Nord/北方, 北欧 -> ノルド
- Vaegir/ヴェージル -> ヴァエギール (個人的に前作から脳内でヴァエギールと読み続けているが, ヴァエヒールのほうがいいだろうか?)
- Golden Boar/ゴールデン・ボア -> ゴールデンボア (個人的にあまりかっこよくないと思うが間違えているわけではなく, かつ固有名詞だから積極的に変える気にもならない. ヴランディアがイングランド系とフランク系の間の子みたいな設定だから英語にするかフランス語にするか迷うというのもある)
- 兵士名には略称「金猪団」を使う「ボア新兵」みたいな意味不明な名前にしない.
- その他翻案箇所
- ランダム生成NPCの名前
- まるで名字であるかのように扱っているものもあるが, 全部あだ名・通り名と解釈する
- わけわからんものがちょくちょくあるが, あだ名ってそういうものだろう…
- Sourwine/サワーワイン家の -> 酸っぱい葡萄酒の (なんでこれだけ「家の」ってついてるんだ…)
- Flatcakes/フラットケークス -> パンケーキの (こっちはそのままなのになんでインペスターとか訳してしまうんだよ..???)
- 固有名詞の記法について
- カナ表記にこだわるのは不毛なのでやりたくなかったが改めて確認すると表記が思った以上にでたらめだったので結局細かく決めるはめになった
- 公式の訳は次のような傾向がある
- よく英語訛りになる
- 一方で英語訛りではありえないような子音の区切りが妙に多い
- 例: Derthert/ダートハート, Akkalat/アクカラト (一方でAkkanはアクカンにならない, 全く何も考慮されていない)
- Akkalatはトルコ語を元にした名前で意味上は ak-kalat (qalat) と分けられるが音節まで分ける理由にはならない
- 長音符をよく使う
- たまにスラヴ系言語っぽい発音変化がある
- 誤記と表記の未統一箇所が多い
- これらは無秩序に発生し, 作中の文化圏ごとの特徴を表そうとしているようにも見えない
- 正解のある話ではないので, 明確に問題があると言えるのは表記が統一されていなかい箇所やタイポとしか思えない表記が多々ある点だけだと思う
固有名詞は混乱を招く可能性が高いので不正確でも表記に過剰にこだわらないようにする, しかし毎回表記が違うのは許さない
- 結局, かなりの箇所を修正してしまった
- 固有名詞どうしの関連性を連想しやすさを目指す
- 似ている音節を持つものはなるべく同じ表記にする
- 例: Akkalat, Akkan, Karakalat -> アッカラト, アッカン, カラカラト
- 見やすさを重視する
- al- は記号で区切らないようにする, 他のハイフンでつなげた合成名詞も同様に扱う
- dey Brahbrah も デイ・ほげほげ ではなくデ=ほげほげにする
- アセライのクラン名の表記がたまに Banu — ではなく Bani — になっている. 多くは会話文にのみ見られるので単なるミスと判断し Banu で統一する
- XX平野, XX川のように形容詞化しているものはなるべく語幹に変更する
- 一般名詞と紛らわしい固有名詞は二重鉤括弧で囲む
- 例: The Rock of Granys -> 『グラニスの岩』, The Scorched Gate -> 『焼け焦げた大門』
- クラン名は語幹化しない
- TODO: 各勢力とも, dey, banu といった語をはじめ, 出自を表すニュアンスが含まれていると思う, 百科事典でのみやすさを考えて given name, clan name の順でも自然になるようにする? -> テキストの扱いが規格化されてないためスクリプト使わないと難しいことがわかったので却下
- 地名・使い回されるクラン名・個人名はある程度設定の下地にある文化を意識して表記を変える
固有名詞は一覧表を作っておく
兵種名以外のNPC関連
- 肩書き
- 各国の君主・領主の称号
- Emperor, Empress/皇帝・女帝
- Archon, Archoness/アルコン, アルコネス (本当はアル「ホー」ン, アル「ホンティッサ」にしたいが‥)
- Emir, Emira -> アミール, アミーラ
- Sultan/スルタン
- High King/上級王 -> 上王 (スカイリムの影響かしらんけど上「級」王はあんまり好きじゃない)
- Baron, Baroness/バロン, バロネス -> 男爵, 女男爵
- Knyaginya/クニャージャ -> クニャジーニャ (なんで?)
- ていうかこれはスタルジアの君主じゃなくて一般領主の称号なのか?
- Padishah/パーディーシャー, パディーシャー, パーディシャー -> パーディシャーに統一
- TWのフォーラムにも表記が変だと指摘している人を見つけたが, 開発側はカナ表記だけは意地でも変えようとしない傾向がある
- 各国の君主・領主の称号
- Tarvern Keeper/酒場の番人 -> 酒場の主人 (勘弁してくれ…)
- Shop Worker/店番 -> 工房の労働者 (……)
- Notables/名士 -> 有力者
- Headman/首長 (村にしかいないので村長でもいい?)
一般テキストに関するそれ以外の修正方針
- 不要なスペースや改行記号を消す
- なぜこんなに多いのか? EAの時期に仕様変更があって混乱していたとか?
- 誤訳や文法の誤りだけでなく不自然な語の選びが多いのでそれも適宜修正
- 一般セリフの口調統一, 急にタメ口になったり厳かになったりする人を落ち着かせる
- 基本的に有力者は敬体口調, 闘技場とギャングのリーダーはタメ口, 貴族はもったいぶった口調で統一, どの身分に対しても不自然にならないよう努力する
- 短期間で開戦と講和を繰り返してる図々しい連中なので, 頭のうしすうが低そうな奴でも常に貴人として振る舞う作法は身についているということで, 一人称が「俺」になったりはしない
- テキストの置き換えだけではこっちの身分に合わせて口調を変えることはできないようなので, 発言者の身分や性別で違和感が出ないようにも注意する
- とはいえテキストの使い回しがかなり多いので, 双方の立場に則した口調の徹底は難しい
- 例えば各国の君主専用のセリフがあるので, 一人称を「余」にしたいが, そうなると余と私が混在してしまう
- 雰囲気重視の文にしたいが, クエスト説明はちゃんと要点がわかる文になるようゲーム内用語の使い方に注意する
- 文字列ごとに文体が変わるのはともかく, 同一ID内でもころころ口調が変わるのはどういう作業をしたのだろうか?
- 敬称の Lady, Lord, Madam, Sir はご婦人/閣下で統一する.
- クラン再建前でもこう呼ばれてしまうが仕方ない
- 歴史用語を使ったほうが良い箇所が多いが, 反映されておらず独自の造語だったり文脈について深く考えず辞書の一番上にありそうな訳語を使ったりしているのを直す
- 百科事典やポップアップされるヘルプの説明文の文体統一, 急にくだけた口調になっているものも修正
ポップアップヘルプと百科事典の用語解説は敬体, それ以外の説明文は常体確認が面倒なので基本的に全部常体, 重要なシステムメッセージだけ敬体- ステータス表示の一部やメッセージログは邪魔にならないようさらに短縮したり句点を省いたりする
- ダメージログも単語だけ置き換えたようで語順が日本語的でないので変更する
- 内部のバグでうまく表示できないらしい箇所がいくつかある
- ステータス修正系メッセージの文体統一
- 増加ボーナス+X とか X増加, X減少とか軽減とか統一されていない
- 文が長すぎて見づらくなってる箇所も修正
- この辺りは原文も曖昧なので難しい, おそらく現状では徹底できない
- 変なところでIDが別だったり, 逆に使いまわしてる箇所がそこそこある
- ポップアップメッセージとログで使い回していたり, ペーンに表示される文字と対応するポップアップメッセージが全く同じだったり何のために作ったのか分からない箇所が多い
- 安定版になってもIDの設定ミスで表示されないセリフがまだある
- v1.1 の修正で一部ましになったが, まだ変な箇所がいくつか残っている
- 多用されている「であるところの」「においての」といった回りくどい表現を消して簡潔なものに改める, そのような言い回しが必要な場所とも思えない
- とにかく悪文が多い, 原文に対する文の分け方や語順がおかしい, 読みづらい語順になっているものから語順がおかしすぎて誤訳と言っていいレベルで意味が変わってしまうものまである
- civil war/市民戦争 -> 内戦, 内乱 (少しは辞書引けよ!!)