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[メモ] キングダムカム・デリバランス (KCD) の翻訳に関して

概要

キングダムカム・デリバランス Kingdom Come: Deliverance (KCD) 翻訳に際してのメモを残しておく. メモなのであまりまとまっていない.

イントロダクション

Warhorse Studios 開発の Kingdom Come Deliverance (KCD) は昨年冬に発売されたが, 今年6月下旬に DMM Games から日本語版も発売される. ここでは, 以前からプレイヤーの有志が翻訳していた英語テキストを底本とした翻訳と, 英語の元テキスト, そしてチェコ語テキストに関して比較した補足説明をメモしておく. ちなみに自分が翻訳を始めたのは最近なので, 初期の方針に関する議論はあまり把握できてない.

www.kingdomcomerpg.com
現在発売中のパッケージは日本語には対応していないが, 有志によるテキスト翻訳がなされている.
wikiwiki.jp


近日発売予定の日本語版は, 日本語音声をも収録しているとのこと.
kingdomcomerpg.games.dmm.com

ボヘミアという土地は様々な民族が交流してきた歴史があり, 本作でもチェコ語, ドイツ語, ハンガリー語, ラテン語など多くの言語を使い分けることが演出上重要な役割を持っている. そのため, 翻訳に当たっては, 言語の違い自体がもたらすニュアンスもかなり重要になり, 有志版翻訳では主人公ヘンリーが理解し得ないハンガリー語のセリフは原則として翻訳せずに据え置いていたりする.

念のため断っておくが, 私は Warhorse Studios や DMM Games のスタッフとは全く接点はない.

タイトルの意味

新約聖書のマタイによる福音書にある言葉. 「汝 (神) の王国来たれ (Thy Kingdom Come)」あるいは, 主の祈りの文句から. 続編も出すらしいので, Deliverance 以外のサブタイトルがついていくのだろう.

固有名詞

やはりゲーム市場の規模が大きいのは北米であり, 必然的に「外国」のゲーム開発会社はアメリカ人に忖度してローカライズしなければ売上が伸びない. KCD についても, アメリカ人が覚えにくい人名や地名は, 英語圏の名詞に置き換えられている. このような作品の翻訳に関して厄介なのは, 固有名詞のゆらぎがかなり多いことである. 本編でのセリフはまだ問題が少ないが, codex (写本) のテキストは, 固有名詞を英語で書き, 括弧書きでチェコ語のスペルを併記しているかと思えば, 逆にチェコ語に括弧書きで英語スペルを添えていたり, よく見たらドイツ語だったりする, ということが頻繁に見られた. 有志翻訳はあくまで非営利のボランティアなので (有志翻訳各位に神のご加護を!), 厳密を極めた翻訳作業がなされているわけではない. なので, ここに英独捷日の対応関係を書いておく. 例によってカナ表記はなるべく言語の発音に近づけて書くが, 「正しい書き方」は存在しないということに留意して欲しい.

人名

  • ヘンリー : 英: Henry. 主人公である. チェコ語では Henry に対応する人名はヒネク (Hynek) または インジッフ (Jindřich) だが, チェコ語テキストでは彼の名はインジッフである. インドロ (Jindlo) という愛称で呼ばれることもある. 個人的にはなるべく原語の発音に沿った表記にしてほしいと思っているが, この名前はチェコ人以外には発音しづらいので仕方ないとも思う.
  • フリッツマシュー: 英語では Flitz and Matthew. 彼らはヘンリーの悪友で, 序盤でクソ投げを企んでいた彼らである. チェコ語では, フリツェクとマトゥシュ (捷: Fricek i Matuš) である.
  • ラジック・コビラ卿: 英語では Sir Radzig Kobyla. 写本ではドヴォジッツのラジック・コビラ (英: Radzig Kobyla of Dvojitz) またはドヴォルツェ, ドヴォイツ, および ドイツ*1のラツェク・コビラ (捷: Racek Kobyla z Dvorce, Dvojic, a Dojic), という肩書きがついている.
  • パークスタインのハンス・カポン卿: (英: Sir Hans Capon of Pirkstein) は, ラッテイの若き領主だが, 未成年であるため叔父であるライパのハヌシュ卿が後見人となっている. チェコ語ではヤン・プターチェク・ス・ピルクシュテイナ (捷: Jan Ptáček z Pirkštejna) である. ヤンは英語のジョン (John) に対応する人名である. ”z ~“ というのは ドイツ語の von ~, 英語で言う of ~ や from ~ と同様の意味がある. 用例としては, ドヴォルザークの『新世界より』 はズ・ノヴェーホ・スヴィェタ (捷: Z Nového světa), あるいはポーランド語だが, 「リヴィアのゲラルト」はゲラルト・ズ・リヴィイ (波: Geralt z Rivii, 捷: Geralt z Rivie) となる.

  • ロバード隊長: 英語では Captain Roberd. タルンベルクの守備隊長である. チェコ語ではボジェク・ス・タルンベルカ (Bořek z Talmberka) であり, タルンベルクの郷士であることがわかる. 一方でバーナード隊長 (英: Captain Bernard) はチェコ語ではただのベルナルト (Bernard) である. オレシュナー (捷: Olešná) 一族に連なるものなのに….

  • ライパのハヌシュ卿: 英語では Hanush of Leipa. チェコ語ではハヌシュ・ズ・リペー Hanus z Lipé で, ライパはチェコ語ではリパー (Lipá) である.
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    ライパのハヌシュ卿
  • カール IV 世ヴァーツラフ IV 世: カール IV 世(英: Charlse IV) は, ボヘミア王でもあり, 神聖ローマ皇帝でもある. ややこしいのは, 彼は神聖ローマ皇帝としては4人目のカールなので, カール IV 世 (独: Karl IV) と名乗ることになるが, チェコ語ではカレル (捷: Karel) である. そしてボヘミアにはこれ以前にカレルという名前の王はいなかったため, ボヘミア王としてはカレル I 世 (捷: Karel I) となる. 同様に, その息子ボヘミア王ヴァーツラフ IV 世 (捷: Václav IV) は, 神聖ローマ皇帝としてはヴェンツェル (独: Wenzel; 英: Vencelas) である.
  • ヤドヴィガ: この人物は写本でのみ言及される. 英語表記ではヘドウィグ (Hedwig), チェコ語ではヘドヴィカ (Hedvika) だが, この人物はポーランド女王であり, ポーランド語では Jadowiga というスペルになる. 非常に紛らわしく, 同定が難しい.
  • ヴィルヘルム: ヴィルヘルム (独: Wilhelm) はポピュラーなドイツ人名で, 英語のウィリアム (William) と, チェコ語のヴィレーム (Vilém) に対応する. 写本でもこの名を持つ人物は複数存在するが, 私が翻訳した範囲では, ドイツ出身の人物はヴィルヘルムに, チェコ出身の人物はヴィレーム表記にしておいた.

地名

特に乖離の激しい名詞を挙げる.

  • シルバー・スカーリッツ: 英語表記では Silver Skalitz. 単に Skalitz と呼ばれることが多い. Sklalitz はおそらくドイツ語風の表記に由来するのだろう. 物語の始まる地である. チェコ語ではストルシーブルナー・スカリツェ (捷: Stříbrná Skalice) で, Stříbrná は「銀の」という形容詞である. こういう風に部分的に翻訳された固有名詞は極めて厄介である. 日本国内でも交通機関の地名の外国語表記は音訳や意訳が混在しているが, 同じ目に遭わされて初めてその厄介さを思い知った. 「スカーリッツのヘンリー」はインジッフ・ゼ・スカリツェ (捷: Jindřich ze Skalice) となる。

  • サーザヴァ: 英語では Sasau. 英語表記はおそらくドイツ語表記に由来している. 有志翻訳版ではチェコ語表記に準じて「サーザヴァ」表記で統一されている. ゲームの舞台となるのはプラハから南東, 現在の行政区分では中央ボヘミア*2に属するサーザヴァ川流域で, この地域全体がサーザヴァ地方と称される*3.

  • ラッテイ: 英語表記は Rattay. 実際の地名はラタイェ・ナト・サーザヴォウ (捷: Rataje nad Sázavou)*4. nad Sázavou は「サーザヴァの上の」という意味で, おそらくはサーザヴァ川 (サーザヴァ地方) の上流域に立地することに由来するのだと思う. ゲーム中では「ラッテイ」だが, 写本では実際の地名を英訳した, Rattay on Sasau という表記になっており, ややこしい. ”Rattay of upper-Sasau“ などとすべきではないのだろうか.

    2019/4/27 追記: 辞書を見ると一応 on というニュアンスもあるようだ*5. また, ドイツ語では Rattay an der Sasau と書かれるので, 英訳はこちらに由来しているものと思われる. よって「サーザヴァ川のほとりのラッテイ」のようなニュアンスになるのかもしれない. そもそもチェコには他にも nad ~~ という地名がいくつもあるので, これで良いのかもしれない. まだまだ勉強が足りない……

  • マーハジェド: 英語では Merhojed. 英語ボイスでは「メルホジェド」と聞こえる. チェコ語ではムルホイェディ (捷: Mrchojedy).

  • ウズヒッツ: 英語では Uzhitz. チェコ語ではウージツェ (捷: Úžice). あまり見慣れないかもしれないが, zh はスラヴ系言語でよくある発音の転写で, ロシア語のジェー (ж) もこのように転写される.

  • クッテンベルク: 英語では Kuttenberg. チェコ語では Kuttenberk だが, これは明らかにドイツ語に由来する名詞である. 現在の名称は語義 (衣の山?) を対応するチェコ語に置き換えたクトナー・ホラ (捷: Kutná Hora) であり, 観光地としても有名である. チェコ語版でも写本の見出しはクトナー・ホラ表記である. 作中では訪問できないが, サーザヴァ地方からはプラハと同じくらいの距離があり, かつ当時はプラハと同程度に大都市だったらしいので, アイテム名や人々の会話の中でよく言及される.

  • その他, ドイツ語での名称が有名なものもある. 例えばオルミュッツ (独: Olmütz) とオロモウツ (捷: Olomouc), ブリュン (Brün) とブルノ (Brno) は同じである.

作中に出てくるチェコ語フレーズ

英語音声・字幕でもなぜかチェコ語のテキスト・音声がたまに出てくる. S.T.A.L.K.E.R. のように. 多くは下品な罵倒語や, NPC の歌など, 本筋に関係しない内容なので分からなくても問題はない. do píči/do píče," kurva,“ ”sakra“ はいずれも下品な罵倒語であるので, 口にしないほうが良い (ググって出てくる画像でなんとなく意味がわかるだろう).

労働者の唄うフレーズは全部でいくつかあるか把握していない. とりあえず見つけたやつだけを書いておく. カナ表記はめんどくさくなってきたので省略する. 現代語とどうもスペルが少し違うようなので, 難しい (そもそも私には大して語彙がない.). DMM Games のローカライズに期待しよう.

原文

Cože je to za dědina nedaleko Hodonína?
Je tam studénka kamená a v ni voděnka studená, voděnka, studená.
Dobych já tu vodu píjal, věru bych sa dobre míval.

対訳

ホドニーンのそばの村はどんなとこ?
そこにゃあ石の井戸があって, 中にあるのは冷えた水, 冷えた水がある.
俺はよく飲んで, すっかりよい気分になるだろさ.

イベントシーンで流れる歌の歌詞は気が向いたら翻訳する.

歴史的一般知識

ここではチェコ語というよりも英語のあまり使わない歴史用語の話をする. 有志翻訳ではすべての未翻訳のテキストを google 翻訳にかけているのだが, google 翻訳はこういう現代ではあまり使わない用法を含むテキストをめったにうまく訳してくれないことがわかった.

  • 石炭と木炭: charcoal を Google翻訳は石炭と訳したが, 石炭を燃料に使うようになるのはもっと後である. 中世後期は木炭が普及し, 結果として良質な鋼を製造できるようになり, 同時に森林破壊が進んだというのが定説だ.

  • 教会の構造: Google 翻訳は教会の構成物に関する用語もあまり正確に訳してくれなかった. aisle は聖堂の外側の廊下を意味する側廊で, navis は中央の廊下を意味する身廊, chancel は祭壇の置かれる空間で, 内陣と訳される.

神聖ローマ皇帝 (英: Holy Roman Emperor): 実はいろいろな称号があるようだ. ローマ王, ローマ人たちの王, ドイツ王 (羅: Rex Romanorum; 英: King of Romans, German King) というのがよく使われる. 神聖ローマ皇帝は, 正確にはローマ教皇から戴冠されないと名乗れないもので, 選帝侯たちから選任された時点では, ローマ人たちによって王に選ばれた者, という意味で「ローマ王」という称号を使うらしい. ヴァーツラフ IV 世をはじめ歴代の神聖ローマ皇帝の中には, 必ずしも戴冠式を行ったわけではない者*6もおり, よって彼らは厳密には神聖ローマ皇帝ではない.

司教館: 英語では Presbytery. 現在ではこの語はプロテスタントの教会のことだが, 15世紀当時はプロテスタントなど存在しない. この時代では教区の司教が起居する住居のことなので「司教館」と訳すのが良さそうだ.

日課: 修道院での一日の定例作業のこと. スケジュールは順に朝課, 一時課, …, 晩課, 終課などと訳されるが, 夜明け前の起床時から数えているため, 実際の時刻とは一致しない. この解説文の翻訳が正しいかを確認するために私はウンベルト・エーコの『薔薇の名前』を引っ張り出してきた. ゲーム中では結構デフォルメされている. まあ真面目にやったら『たけしの挑戦状』みたいなくそげーになってしまうからか.

貴族や軍人の位階

  • 貴族の称号: 英語テキストの Sir XX は基本的に「XX 卿」と訳されている. チェコ語においてはパンまたはパーン (pan, pán) といい, 現代チェコ語では英語の Mr. のような敬語表現として使われる. この用法は写本によれば15世紀頃に定着したようだ. パノシ (捷: panoši) は貴族の従士 (英: squire) に対応する階級である. 写本の英語版では従士=Yeoman, 郷士=Squire となっているが, この辺は時代によって役割が変容していったためだろう. なお, タルンベルク領主は フラビェ (Hrabě, 伯爵に相当?) の位らしい*7.

  • 選帝侯: 英語では the Elector. カール4世の金印勅書で定められた皇帝を選出する7人の諸侯のことである.

  • プファルツ: Rupert of the Palatinate Palatinate という人名がテキストに現れた. プファルツ (独: Pfalz) のことなので, プファルツの領主ルパートとしたいところだが, どうやら宮中伯のことを英語では Count Platainate と言うらしい. しかし, Rupert で調べると, プファルツ選帝侯ループレヒトなる人物が同時代にいた. 文脈から, ルパートは王に対抗できる実力者でなければならない. となるとローマ皇帝の手足となって動く宮中伯ではなく, 独立した勢力をつくれる諸侯でなければならず, プファルツ選帝侯のことを指すと考えられる. ドイツの人間であるから, Rupert はルパートではなくループレヒト (Ruprecht) なので, Rupert of the Palatine は「プファルツ選帝侯ループレヒト」と表記すればよいだろうか. …とまで考えたところで, 本編の後半で作中人物が詳しく解説するシーンがあることがわかった. ヴィッテルスバッハ家のループレヒトIII世のことらしい. 先に本編を最後までやってから訳すべきだった.

  • ヘトマン (英: Hetmam; 捷: hejtman) と王冠領ヘトマン (英: Crown Hetman; 捷: velký korunní hejtman): ヘトマン (ヘイトマン) はチェコ以外の東欧諸国でも見られる軍人の肩書きである. ドイツ語のハウプトマン (hauptman) に対応する語とも紹介される*8. ハウプトマンは現代ドイツ軍では大尉に相当するが, 中世の軍隊に近代軍の図式を単純にあてはめることはできない. 例えば近代軍には中尉 (英: lieutenant) と中将 (英: lieutenant general) という階級があるが, 後者の起源の1つは, フランス国王が任命した「国王の中尉 (仏: lientenant du roi)」という職位である. ラジック卿はクラーロフスキー・ヘイトマン (捷: královský hejtman) という肩書きを持ち, これを直訳すると「国王のヘトマン」になるが, これらはちょっとググっただけでは位置づけがよくわからない. だが国家にとって重要な銀鉱のあるスカーリッツの管理も任されていることから, それなりに大きな権限のある職位なのかもしれない.

チェコの歴史と地理

  • 名前が言及されるだけの存在.

  • チェコ人の起源神話: 作中の本でも言及されている. レフ・チェフ・ルスという3兄弟がそれぞれ人々を率いて北, 西, 東へ移住し, 彼らがそれぞれレヒト人 (現在のポーランド人やポメラニア人など), チェコ人, ルーシ人 (この場合はキエフやモスクワ周辺のロシア民族のことか) の祖先となったという伝説がある*12. YouTubeチェコにおける民族起源神話を紹介する子供向けアニメをみつけた (チェコ語音声, 英語字幕あり).
    www.youtube.com

  • The Old Town in Prague: これは大文字なので固有名詞. 現在のプラハ市街地にはスタレー・ムニェスト (Staré Město) という行政区がある. これはそのまんま「旧市街」という意味である. 中世以来のプラハの中心エリアであり, 中世の頃からある街の広場やランドマークも集結している. ユダヤ人街区もこのあたりにあったらしい. これは作中の写本でも言及されている.

イースターエッグ

隣国ポーランドの産んだヒットタイトルを強く意識しているのか, 『ウィッチャー』に関するイースターエッグがいくつかある.

  • 錬金術スキル「ウィッチャー」はオオカミのアイコンで, より多くのポーションを一度に飲めるようになるという効果. 明らかにゲームの『ウィッチャー』シリーズを意図している. ウィッチャー (英: Witcher) はチェコ語ではザクリーナチ (Zaklínač), ポーランド語ではヴィェジュミン (波: wiedźmin) であり, この単語は原作者アンジェイ・サプコフスキの造語なので, 他の意味を表すとは考えにくい. よって日本語訳は「ウィッチャー」でよいと思うが, あえて早川文庫の旧訳版に合わせて「魔法剣士」としてもよいかもしれない*13. なお, 残念ながらこのスキルがゲーム中で役に立つ機会はあまりない.
  • マーハジェドの厩舎では, ローチという名前の馬が売りに出されている. なお, ゲーム中で購入可能な馬の名前はかなり遊んでおり, 「ブケファロス」「ロシナンテ」「ペガサス」などどっかで聞いた名前がいくつもある.
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    ローチ
  • とある酒場では「骸骨の姿をしたワイルドハントが子供をさらっているらしい」「どうせポーランド人の考えた作り話だろう」という会話が聞ける.
  • メインクエストで, 一瞬だけ, 白髪で2本の剣を背負うというウィッチャーのような装いの男性が画面に現れる.
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    ウィッチャー?

その他にも, 探せばいろいろとイースターエッグがある. 検索しただけでもいろいろ出てくる.

*1:Germany ではない

*2:ボヘミアという名称は外国からの呼称で, チェコ人はボヘミアという語を使わない. 中央ボヘミア (州) は, チェコ語ではストルシェドチェスキー・クライ (Středočeský kraj) という名称である.

*3:ゲーム中の地域は現在の行政区分ではプラハ-ヴィーホト, ベネショフ, クトナー・ホラ などの各郡 (okres) にまたがっており, 行政区分の名称としてのサーザヴァ地方というものはないようだ.

*4:ラタイェ ~~ という地名はチェコ国内にいくつかある.

*5:http://www.slovnik.cz/bin/mld.fpl?vcb=nad&dictdir=encz.cz_d&lines=50&js=0

*6:たとえばヨープストはジギスムントの対立帝として擁立されたため, 戴冠していない

*7:https://cs.wikipedia.org/wiki/P%C3%A1ni_z_Talmberka

*8:https://cs.wikipedia.org/w/index.php?title=Hejtman_(vojenstv%C3%AD)&oldid=16949966

*9:https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Cosmas_of_Prague&oldid=870852270

*10:https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Chronicle_of_Dalimil&oldid=892341597

*11:https://cs.wikipedia.org/w/index.php?title=Kanovn%C3%ADk_vy%C5%A1ehradsk%C3%BD&action=history

*12:https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Lech,_Czech,_and_Rus&oldid=891488244#Czech_version

*13:たまに魔法剣士という訳がださいという声をみかけるが, wiedźmin は魔女を意味する wiedźma に由来する造語なので, そこまでおかしな訳でもないと思う. ただしこの場合の魔女とは近年の創作で見られる炎や雷や風を魔法で操る存在というより, 薬草や麻薬から薬を調合したり異教の儀式で呪いをかけりといった古典的な魔女のイメージだろう. KCD でも集落から離れた森の中で暮らす薬草売りの女たちが登場する.